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鉄観音(てっかんのん、または てつかんのん)は、中国茶のうち青茶(半発酵茶)の一種で、広い意味の烏龍茶の一種である。中華人民共和国の福建省安渓県で作られる安渓鉄観音と台湾の台北市文山区付近で作られる木柵鉄観音が代表的銘柄である。 ==概要== 原料茶葉は、通常は鉄観音というチャノキの園芸品種から収穫される。鉄観音は福建省の安渓県で生まれた園芸品種で、台湾には清朝末期の光緒帝の時代に張迺乾兄弟が安渓から茶樹と製法を持ち帰ったとされる。著名な銘柄ではあるが、生産量は烏龍茶全体の5%しかない。半発酵茶の青茶の一種なので、茶葉自身の酸化酵素による発酵をある程度行わせた後、炒って発酵を止め、揉捻と呼ばれる茶葉を揉む工程や焙煎乾燥を経て製造される。強い揉捻によって、茶葉が丸まって、表面は鉄のような、あるいは油を塗ったような光沢を帯びるのが特徴である〔南廣子(監修) 『日本茶・紅茶・中国茶―おいしいお茶のカタログ』 新星出版社、2002年、p.144-145〕。 味は芳醇で濃いが、後味は甘い〔。香りは甘く清香で、蜜の香りやランやキンモクセイといった花の香り〔工藤佳治, 兪向紅 『中国茶図鑑』 文藝春秋〈文春新書〉、2000年、p.23〕、水蜜桃の香り〔に例えられる。抽出された茶の色(水色)は、黄金色ないし明るい杏色である。 便秘や冷え症の解消に効果があるとも言われる〔大森正司(監修) 『日本茶・紅茶・中国茶・健康茶』 日本文芸社、2006年、p.135〕。 20世紀初頭に中国国外の品評会で優勝して、世界的にも人気の銘柄となった〔。日本では、伊藤園が缶入り清涼飲料水として初めて烏龍茶を発売した際に、ブレンド茶葉の一つとして使用された。これをきっかけに、1980年代には鉄観音の名が日本にも定着した。 伊藤園が2015年4月に発売した黄金烏龍茶(特定保健用食品)には、本品種が6割ブレンドされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鉄観音」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tieguanyin 」があります。 スポンサード リンク
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