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銀河英雄伝説の登場艦船(ぎんがえいゆうでんせつのとうじょうかんせん)は、田中芳樹の小説、およびそれを原作としたアニメ『銀河英雄伝説』に登場する宇宙軍艦(宇宙戦艦、宇宙空母など)および民間の宇宙船である。 == 概要 == 原作者の田中芳樹は、本作の執筆に当たって、機械の性能より人間の個性を重視する事を本作の特徴として挙げており、ラインハルトの乗艦であるブリュンヒルトも含めて全長/砲数などの具体的な数値を記していない〔1987年8月・劇場版「わが征くは星の大海」制作発表資料の記述より。「銀河英雄伝説」読本(p115-116)に再録。〕。したがって本項に記載されたこれらの数値や設定は、原作の執筆後にアニメ化・ゲーム化する際に設定されたものである(原作者は、自分がそれらを作らなかったせいで、アニメ化に際してスタッフに余計な苦労をさせてしまったと述べている〔)。また、原作で固有艦名が登場したのは艦船の一部で、その他の艦船の名前等も多くはアニメ版やコンピューターゲームにより設定されており、各種性能諸元や級種なども、アニメ版及びその資料集などで設定されたものがほとんどである(例:フォルセティ級、アキレウス級などの艦級名など)。 SF物らしくビーム砲・レーザー砲・レールガン・ビーム防御中性磁場のような架空兵器名やワープ航法(長距離ワープ・短距離ワープ・50光速のパルス・ワープ航法等がある)・超光速通信のような装備が登場する。既存の戦術・戦略を無効化するような超兵器こそ登場しないが、レーダーや各種誘導手段といった電波兵器に関しては高度な妨害システムが確立されているという設定が小説及びアニメ版の初期に描写され、索敵などもしばしば光学システムにより、目視による監視が重視されている。また、艦船用の設定ではないが、宇宙機雷除去等に使用されたゼッフル粒子という架空燃焼物質が設定されている。これを散布することにより歩兵による火器の使用を抑制し、対人戦闘時には銃撃戦よりも白兵戦が重要視される。 アニメ版での外観上の特徴として、戦闘艇以外は両軍とも主砲の砲身は全て艦首に埋め込まれており砲塔はない。ビームはある程度の偏向照射が可能だが、概ね艦の姿勢を制御して照準をつける。これはメカニックコンセプチュアルデザインを担当した加藤直之が、潜水艦が行うような戦闘をイメージしていたからである。また、ミサイル類は隠顕式ランチャーである。アンテナ等の出っ張りはあるが全体的に凹凸の少ないデザインとなっている。全体としては直方体や円筒形を基本とする艦型が多いが、帝国軍の新鋭戦艦であるブリュンヒルトやバルバロッサ、パーツィバル等、例外的に優美な流線型のデザインの艦艇もある。 小説版では特に機械的設定に言及する部分は少ないが、一部挿絵の担当者が砲塔付きの宇宙船などを描いており、アニメとのギャップが生じている場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「銀河英雄伝説の登場艦船」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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