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銅鏡(どうきょう)は、銅合金製の鏡である。 銅鏡は各時代に製作されたが、歴史・考古学用語としては中国、朝鮮、日本の遺跡から発掘される青銅製の鏡を指すことが多い。 == 概要 == 古代中国に起源をもち、日本や朝鮮など東アジアで広く使用された。 古代エジプトにおいても、青銅製の鏡を用いた事例がある。 宗教・祭祀用具としての機能をもち、近代に西洋よりガラス鏡が伝来普及するまで一般に広く使われていた。 日本の近世では、大名などの婚礼の嫁入り道具として銅鏡などが残されている。 製作は、鋳型に鋳造したのち研磨、錫メッキ、研磨という手順で作られる。 鏡の研磨には古くはカタバミやザクロが用いられた。含まれているシュウ酸などによって曇りの原因となる汚れが取り除かれ、輝きが蘇った。元禄頃からは、水銀に錫の粉末を混ぜてアマルガムを作り、これに梅酢を加えて砥ぐようになった。クエン酸で表面の汚れが除去され、そこに錫アマルガムが付着することでメッキ状態になり、美しい鏡面が得られた。 なお、今日博物館等でみる銅鏡は緑色で鏡として利用できないが、これは長い年月の間に酸化して緑青が形成されたからであり、作られた当時の銅鏡の反射面は白銀色ないし黄金色の金属光沢を呈していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「銅鏡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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