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鎌倉市図書館(かまくらしとしょかん)は、神奈川県鎌倉市の公立図書館で、市内5箇所に設置されている。一般貸し出しの他、市民への情報公開や、鎌倉に関連する郷土資料の収集など幅広い活動を行っている。また、鎌倉市唯一の大学である鎌倉女子大学図書館や、近隣の藤沢市立図書館とも提携しており、所定の登録を済ますとこれらの図書館の図書を借りる事ができるようになる。 == 歴史 == 〔本稿の記載のうち、特に注記の無い物はの記載によった。〕 *明治44年(1911年)7月20日、篤志家の東郷慎十郎の寄付を元に鎌倉市立第一小学校(当時の名称は鎌倉小学校)の敷地内に鎌倉発の公立図書館、鎌倉図書館が作られた。 *大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災により、鎌倉図書館は全壊。図書館の運営も停止した。 *大正15年1926年8月頃、再建された鎌倉小学校の講堂を借り、運営を再開する。 *昭和11年(1936年)10月、間島弟彦の寄付を受け建設された新しい図書館が鎌倉御用邸跡(鎌倉市立御成小学校敷地内)に完成する。 *昭和19年(1944年)3月、大日本帝国陸軍に接収され、閉館となる。施設は東京防衛軍第三警備旅団第八特設警備工兵第四中隊本部となる。神奈川県下の図書館では最も早く軍に接収された。〔鎌倉図書館100年史,`P143〕 *昭和21年(1946年)6月1日、元京城帝国大学教授の辛島驍を館長に迎え、図書館を再開する。開館の式典では大仏次郎と吉屋信子が記念講演を行った。〔鎌倉図書館100年史,`P159〕 *昭和24年(1949年)1月25日、長谷の高徳院境内(大仏像の裏側)に神奈川軍政インフォメーションセンターが設置される。これはアメリカ発行の雑誌や図書などが閲覧できるGHQの宣伝施設で、カマボコ型の兵舎を流用した建物だったことから俗に「カマボコ図書館」とよばれた。同年2月8日には大船駅前にも神奈川軍政インフォメーションセンターが設置される。〔鎌倉図書館100年史,`P180-182〕 *昭和25年(1950年)7月、図書館法の施行に伴い、鎌倉市図書館に改名する。 *昭和26年(1951年)3月、長谷の神奈川軍政インフォメーションセンターを鎌倉市図書館敷地内に移設。児童図書館・視聴覚教室として活用する。〔鎌倉図書館100年史,`P182。なお大船の神奈川軍政インフォメーションセンターについては正確な年月は不明なものの解体後公民館に転用された。 〕同年、貸し出し・閲覧が無料で利用できるようになる。 *昭和45年(1970年)6月、腰越支所内に腰越貸出所が開設される。 *昭和49年(1974年)10月、鎌倉市図書館が現在地に移転。鎌倉市中央図書館と改名される。同年12月、鎌倉市大船支所内に大船貸出所が開設される。 *昭和55年(1980年)5月、深沢行政センター内に鎌倉市深沢図書館が開設される。 *昭和57年(1982年)10月、大船貸出所が廃止になり、大船行政センター内に鎌倉市大船図書館が開設される。 *昭和62年(1987年)4月、玉縄行政センター内に鎌倉市玉縄図書館が開設される。 *平成10年(1998年)10月、藤沢市図書館との連携を開始する。鎌倉市図書館ホームページ開設。 *平成11年(1999年)3月、腰越支所が腰越行政センターに移転。これに伴い、センター内に鎌倉市腰越図書館が開設された。なお腰越貸出所は閉鎖になった。 *平成15年(2003年)10月、鎌倉女子大図書館との連携を開始する。 *平成23年(2011年)7月、図書館開館100周年を迎えた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鎌倉市図書館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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