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鎖骨下動脈[さこつかどうみゃく]
鎖骨下動脈とは胸郭の上部を走行する比較的大きな動脈であり、主に頭や腕を栄養している。鎖骨の下方にあることからこの名がある。''右鎖骨下動脈''と''左鎖骨下動脈''があるが、左右対称ではなく以下のような構造的違いがある。 *体の左側の鎖骨下動脈(左鎖骨下動脈)は大動脈弓から直接分岐する。 *体の右側の鎖骨下動脈(右鎖骨下動脈)は比較的短い腕頭動脈という動脈から右総頚動脈とともに分岐する。 左右ともに鎖骨下動脈から分かれる動脈には椎骨動脈、内胸動脈、甲状頚動脈、肩甲背動脈がある。鎖骨下動脈は第一肋骨の外側縁から腋窩動脈へと名前を変える。 ==走行== 鎖骨下動脈はその起始から横方向に沿って走行し、前斜角筋と中斜角筋のあいだを通る。すなわち、動脈の上に前斜角筋が、動脈の下に中斜角筋がある。この間隙は斜角筋隙とよばれ、ここが狭くなると鎖骨下動脈や腕神経叢が圧迫され上肢のしびれや麻痺をおこすことがある。これを前斜角筋症候群といい胸郭出口症候群のひとつである。一方で鎖骨下静脈は動脈とは異なり前斜角筋の上を走っている。第一肋骨の縁までくると鎖骨下動脈は腋窩動脈となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鎖骨下動脈」の詳細全文を読む
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