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長沙の大火 : ウィキペディア日本語版
長沙大火[ちょうさたいか]

長沙大火(ちょうさたいか)は日中戦争中の1938年11月13日午前2時、湖南省長沙において中国国民党軍によって起された放火事件である。中国語では夕大火(ぶんせきたいか)とも呼ばれる。人口50万の都市であった長沙は、火災により市街地のほとんどを焼失した。
目的は日本軍に対して一物も与えないための焦土作戦堅壁清野)とする見方が一般的だが、この時期に日本軍は長沙に進攻することはなかったため、一部には中国共産党幹部であった周恩来らの暗殺を目的としていたとする見方もある〔同盟旬報 第二巻第三十三号十二月十日発行(No.52) 昭和十三年十一月下旬号、12頁〕。
== 背景 ==
国民党軍は焦土作戦のため長沙市の破壊を準備していた〔。また事件の際には中国共産党の領袖・周恩来が葉剣英中国語Wikipedia記事「文夕大火」〕、郭沫若〔郭沫若著、岡崎俊夫訳『抗日戦回想録』ISBN 4122038804〕らとともに長沙に滞在していた。
蒋介石は、日本軍が漢口広東鉄道沿線の戦略的拠点である岳州を短期間で攻略したことから、慌てて焦土作戦を指示し、張治中が実行したと伝えられている〔『近代中国百年史辞典』浙江人民出版社、1987年、147頁〕。また、張が功名心にかられて大火を起こしたとする見方もある〔。
岳州陥落の報により混乱状態に陥っていた〔ロンドン・タイムズ紙 1938年11月14日、12頁〕長沙市では、日本軍が長沙に迫ったとの噂が流れており、地方軍警もこの噂に惑わされたことが事件の契機となった〔『简明中国近现代史词典』中国青年出版社、1985年、587頁〕〔同盟旬報 第二巻第三十二号十一月三十日発行(No.51) 昭和十三年十一月中旬号、17-18頁〕とも言われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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