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門脈[もんみゃく]
門脈 (もんみゃく、、)とは、解剖学の概念で、二つの毛細血管網にはさまれた血管を指す。一般には、消化管を流れた血液が集まって肝臓へと注ぎ込む部分の血管、肝門脈を指すことが多い。 == 解説 == ヒトの血管系では通常、心臓→動脈→毛細血管網→静脈→心臓と血液が流れるが、特殊な場合として心臓→動脈→毛細血管網その1→門脈→毛細血管網その2(洞様毛細血管)→静脈→心臓という構成がある。特に、上腸間膜静脈と脾静脈が合流し、肝臓へ向かう部分の血管を指すことが多い。この血管は肝門脈とも呼ばれ、消化管、膵臓および脾臓からの血液を受け、消化管で吸収された栄養分を肝臓に運ぶ極めて重要な血管である(肝臓は動脈からも血液の供給を受けている。そのため、血流の二重支配を受けているという)。 門脈からは肝臓を通らず直接静脈系に注ぐ経路もある。通常この経路を流れる血液はごく少量であるが、肝硬変等によって門脈の血圧が上昇するとその側副路に流れる血液が増加し、門脈圧亢進症や食道静脈瘤などが出現する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「門脈」の詳細全文を読む
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