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閨閥(けいばつ)とは、政略結婚〔政治、経済、官僚組織などはそれぞれの分野に強みや弱みがあり、各々分野に秀でた一族がそれらを補完し合うため行われる。家同士の互助であるから、必然的に有力な家同士の婚姻が成立する。〕による家族関係である。狭義には妻の一族の勢力を中心に結ばれた人のつながり〔『広辞苑 第四版』、793頁。〕を指す。広義に言う、政界、財界、官界さらには王室、貴族に属す一族が自身の影響力の保持および、増大を目的に一族の子弟、子女を婚姻させ強固な関係を構築した結果できた血縁によるネットワークは門閥(もんばつ)と呼ぶべきものであるが〔『広辞苑 第四版』、2561頁。〕、ここでは便宜上門閥も含めた広義の閨閥について解説する。 == 世界的な閨閥 == ヨーロッパでは各国の王室や貴族との間の政略結婚が古くから行われており、現在にいたるまで複雑な血縁関係が形成されている。英仏関係に見られる閨閥〔広瀬隆『赤い楯―ロスチャイルドの謎』 1991年11月 集英社 系図85 イギリス・フランスの歴代首脳と現代大富豪の血族関係〕や英独露三帝閨閥のように、これはしばしば国境を越える。 アメリカ合衆国では王室や貴族制度がない。代わりに政治家と経済界の有力な家との間に通婚がよく起こる〔アメリカ対日協議会の母体となったニューズウィーク所有者のハリマン家、アスター家、メロン家、モルガン家などは代表的である。〕。国連の合衆国要人は軍需産業やジャーナリズムと家族関係にあった〔広瀬隆『地球のゆくえ』 集英社 1994年7月 系図16 国連に仕組まれたPKO :登場人物にアーガー・ハーン3世、ピーター・キャリントン (第6代キャリントン男爵)、ブトロス・ブトロス=ガーリ、エヴェリン・ロバート・ド・ロスチャイルドなど。〕。 中国・台湾では四大家族が勢力を振るい、現在の国際関係に影響を残した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「閨閥」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Marriage of state 」があります。 スポンサード リンク
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