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開成山大神宮[かいせいざんだいじんぐう]
開成山大神宮(かいせいざんだいじんぐう)は福島県郡山市にある神社である。旧社格は県社。 伊勢神宮の分霊が奉納されているため、『東北のお伊勢さま』とも呼ばれる。拝殿にある神号は有栖川宮熾仁親王による書。 == 歴史 == 安積開拓の開拓民の精神的なよりどころにするため、福島県の典事の中條政恒が伊勢神宮の分霊の奉遷を神宮司庁へ働きかけた結果、1876年(明治9年)に認可がおりて創建〔郡山市 編(1981):114 - 116ページ〕。1873年(明治6年)当初は「遥拝所」として計画され、翌1874年(明治7年)10月までに本殿と拝殿が竣工した〔郡山市 編(1981):114 - 115ページ〕。 1875年(明治8年)12月3日、中條は地元から挙がってきた伊勢皇大神宮の御霊代を奉祭する神社建設の願書を教部大輔宛てに送付したが、教部省は神宮司庁へ認可を求めるように通達した〔郡山市 編(1981):115ページ〕。東京や横浜でさえ遥拝所であり、許可が容易に得られないと考えた中條は旧知の仲であった大教正・西涼寺雪辰に働きかけてもらい、神宮司庁から許可を得た〔郡山市 編(1981):115 - 116ページ〕。こうして1876年(明治9年)1月29日に太政大臣が認可し、8月4日に「開成山大神宮」の名称が決定した〔郡山市 編(1981):116ページ〕。地元では「岩代大神宮」を希望したが、「伊勢神宮」と同じように旧国名を冠することに政府が難色を示したため〔但し、「伊勢神宮」の正式名称は単に「神宮」であり、かつ「神宮」号と「大神宮」号は別のものとされるため、真偽の程は不明〕、「開成山大神宮」となった〔。 猪苗代湖から導水した安積疏水の起業式は1879年(明治12年)12月27日に挙行〔須田・小林(1989):161ページ〕、通水式は1882年(明治15年)10月1日に岩倉具視右大臣ほか要人を招いて開成山大神宮で執り行われた〔宗像(1983):451ページ〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「開成山大神宮」の詳細全文を読む
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