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開放循環系 : ウィキペディア日本語版
血管系[けっかんけい]
血管系(けっかんけい、blood circulatory system)とは、心臓血管からなり、中を血液が流れる管系である。脊椎動物ではリンパ系とともに循環系を構成し、無脊椎動物においては血管系と循環系はほぼ同義に用いられる〔『岩波生物学辞典』p.400e「血管系」〕。動物の種類により開放血管系を持つものと閉鎖血管系を持つものが存在する。
== 開放血管系 ==
開放血管系(かいほうけっかんけい、open blood-vascular system)とは、血リンパ(血液)が血体腔組織間にある不規則な空隙。血洞とも)を通り、直接心臓へ、または呼吸器を経て出鰓血管により囲心腔から心臓へ戻る循環系である〔『岩波生物学辞典』p.187f「開放血管系」〕。開放循環系(かいほうじゅんかんけい、open circulatory system)、隙窩循環系(げきかじゅんかんけい、lacunar circulatory system)とも呼ばれる〔。
節足動物、頭足類以外の軟体動物脊索動物尾索動物などの動物群に見られる〔。しばしば、節足動物でも心臓から血液を送り出す管を動脈、心臓に戻ってくる管を静脈と呼ぶ〔『岩波生物学辞典』p.399d「血管」〕。軟体動物は内皮を欠き、広い静脈洞をもつ間隙血管系である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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