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10点満点(じってんまんてん、じゅってんまんてん)は、2006年に国際体操連盟により採点基準が変更されるまで、体操競技における最高得点であった。 1976年のモントリオールオリンピックにおいて、ナディア・コマネチ(ルーマニア)が10点満点を連発したことから一躍有名となった。他のオリンピック体操競技選手で10点満点を記録した選手としては、1984年ロサンゼルスオリンピックのメアリー・ルー・レットン(アメリカ合衆国)や1988年ソウルオリンピックのダニエラ・シリバシュ(ルーマニア)らがいる。 今日では様々な大会で難易度に応じて採点システムが異なっているため、必ずしも10点が最高得点であるとは限らない。 == 採点基準見直しの契機 == 採点基準見直しの契機となったのは、2004年のアテネオリンピックにおける二つの出来事であった。 一つは、男子個人総合平行棒競技での梁泰栄(大韓民国)の演技に対する採点ミスである。梁は10点満点の構成で演技したものの、審判が誤って9.9点の構成で採点してしまったため、梁は金メダルを逸して銅メダルに終わった。これには後日談がある。二人の解説者(とMiles Avery)とこの競技の金メダリストであるポール・ハムの監督が梁の演技をビデオテープで確認したところ、更に第二の採点ミスがあり優勝は覆らないと述べている。 二つ目は男子種目別鉄棒競技でのアレクセイ・ネモフ(ロシア)の演技においてである。演技の出来に比べネモフの得点が余りにも低く採点されたため、観客は不満のブーイングを放ち競技が十数分ストップせざるを得なかった。ネモフは観客の前に立ち、応援への御礼と競技が継続できるように静粛を求めた。最終的に審判団はネモフの得点をわずかに引き上げたが、メダルには手が届かなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「10点満点」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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