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110フィルム(ワンテンフィルム〔、2011年12月20日閲覧。〕)は、スチル写真用のフィルムの規格である〔。カートリッジに16mm幅のフィルムが充填されており、画面サイズは13×17mmである。日本ではポケットフィルムなどとも呼ばれる〔。1972年(昭和47年)にコダックが導入した規格であり、先行する126フィルムより小さくなったほか、横長のフォーマットとなった。 また、このサイズはデジタル一眼カメラの規格の一つであるフォーサーズシステムのイメージセンサーのサイズ画定の際に重視され、実際にこのサイズが援用された。 110フィルム用の写真機を110カメラ(ワンテンカメラ〔、2011年12月20日閲覧。〕)、ポケットカメラなどと呼ぶ。⇒ #写真機 == 概要 == プラスチック製のカートリッジにフィルムが格納されている。フィルムには裏紙がついており、撮影枚数がフィルム後部の穴に表示される(裏紙があるので感光しない)。この穴の横には通常フィルムタイプ(メーカー・枚数・感度)が貼り付けられており、カメラにはこれらを外部から確認できるよう、窓が設けられてあって、カメラ側にカウンターを設ける必要がない。カートリッジ式のためカメラへの脱着も容易で、初心者でも簡単に扱える。 フィルム格納側と巻き取り側とにマガジンを備える、いわゆるダブルマガジン構造であり、フィルムは巻き戻す必要はなく、カートリッジごと現像業者に依頼する。現像済みの110フィルムはカートリッジを取り外され、フィルムストリップの状態で戻ってくる。フィルムには出荷時点でフレーム線とフレームナンバーが焼付けされた、現像をする業者にとってより簡単かつ能率的であることを意図した機能である。以上の特徴は、126フィルムのそれをほぼそのまま受け継いでいる。 110フィルムのカートリッジには、一端にプラスティック製のタブがついている。このタブは感度検知用に利用されており、タブの下部が切り欠かれていれば高速度、切り欠きがなく長ければ低速度となっていて、一般に高感度側はISO400、低感度用はISO64 - 125用の設定に、カメラの側の感度が自動的に設定される。ただし、ISO400の110フィルムは110規格登場時には発表されていなかったので、初期のカメラにはこの設定機能がない。また、トイカメラに近い安価な製品にも装備されていないことがほとんどである。ただし、末期にコダックが製造したISO400のフィルムには、このタブの切り欠きがなく〔Frugal Photographer 〕、適正スピードを感知させるためには、ユーザーがナイフ等で切り欠きを作らねばならなかった(右写真)。 画面サイズが小さいため、うまく引き伸ばしをすることが難しく、粒子が粗く、シャープさに欠けた仕上がり、とされている。カートリッジ自体がフィルムをフラットに保てず、高品質のネガを得られないものだという誤解につながっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「110フィルム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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