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11月のギムナジウム : ミニ英和和英辞書
11月のギムナジウム[つき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [つき]
  1. (n-t) moon 2. month 

11月のギムナジウム ( リダイレクト:トーマの心臓#11月のギムナジウム ) : ウィキペディア日本語版
トーマの心臓[とーまのしんぞう]

トーマの心臓』(トーマのしんぞう)は、萩尾望都による日本漫画作品。
== 概要 ==
漫画雑誌『週刊少女コミック1974年19号から52号に連載された作品で、フランス映画『悲しみの天使』をモチーフとして〔『萩尾望都マンガの魅力』(鈴木志郎康著 清山社 1978年)のインタビューより。〕〔『トーマの心臓1』(小学館文庫・旧版 1980年)の作者あとがきに「いつだったか、ディディエ・オードパン主演の『悲しみの天使』という、男子寮を舞台にした友愛(?)映画を見たのですが(中略)、見ていた私は自殺した少年に同情するあまり立腹し、“恋愛の結果一方が自殺し、一方が「悪かった」と後悔して、そしておしまい、なんて、どうもその後が気になってしまう”といらだち、“じゃあ、誰かが自殺したその時点から始まる話をつくってみよう”というのでつくった話が実は『トーマの心臓』です」と記載されている。〕ドイツギムナジウム(高等中学)を舞台に〔『萩尾望都マンガの魅力』(鈴木志郎康著 清山社 1978年)のインタビューで萩尾は「ギムナジウムを舞台にしたのは、ヘッセを読んで以来、ドイツという国にあこがれていましたので……」と語っている。〕、人間の愛という普遍的かつ宗教的なテーマを描いた〔『トーマの心臓』のテーマについて、萩尾は「テーマはですね、いつ人は愛を知るのか、愛に目覚めるのか」と語っている。(『文藝別冊〔総特集〕萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母』(河出書房新社 2010年 ISBN 9784309977348)に収載されているマット・ソーンの評論「萩尾望都と私とシンクロニシティと」より)〕〔『萩尾望都マンガの魅力』(鈴木志郎康著 清山社 1978年)のインタビューで萩尾は「その後イギリスへ旅行して、『ジーザス・クライスト・スーパースター』の映画をみました。これでキリスト教と、宗教の救いについていろいろ考えて、そして、やっと『トーマの心臓』の結末が頭に浮かびました。」と語っている。〕〔朝日新聞(1994年3月9日)の「むかし少年 もと少女」のコーナーでは、作者は「中学生のころ、ひたすら「いいひと」になりたかった。それをテーマにしたのが『トーマの心臓』です。完ぺきな善人を目指した神学校の優等生の、挫折と成長を描いた物語です。」と記している。なお、ユーリは作品のラストでシュロッター・ベッツから神学校に転校していくので(作品中ではまだ神学校の生徒にはなっていないので)、その点で作者の記述には混乱が見られる。〕。連載初回の読者アンケートが最下位だったため、編集長から打ち切りを宣告されたが、「もう少しで終わりになるから」とかわしているうちに『ポーの一族』が単行本化され、初版3万部が3日で完売し、『トーマの心臓』の評判も上がり連載は最終回の33回まで続くこととなった〔『grape fruit(グレープフルーツ)』(新書館)に1981年7月に掲載されたエッセイ「しなやかに、したたかに」より。エッセイ集『思い出を切りぬくとき』(あんず堂 1998年 ISBN 4872822315、河出文庫 2009年 ISBN 4309409873)に収載されている。〕。
番外編に「訪問者」「湖畔にて - エーリク 十四と半分の年の夏」、姉妹編に「11月のギムナジウム」「小鳥の巣」(ポー・シリーズ)がある。舞台映画化もされており、2009年には萩尾望都のファンであることを公言している小説家森博嗣によりノベライズ化された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トーマの心臓」の詳細全文を読む




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