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1719年の寸法規定 (''1719 Establishment'') はイギリス海軍向けに建造される軍艦の大きさを数種類定めた規定である。これは1706年の寸法規定に替わって制定され、大砲30門以上の再建造を含むほぼすべての新造艦に適用されていた〔。ここでいう「再建造」とは艦から板材を剥がして腐食している部材を取り除き、同時に艦の大きさも変更するような改装工事や、あるいは艦を完全に解体してその資材を全く新しい軍艦に流用するような行為を意味していた〔Lavery, Ships of the Line vol.1, p78-79.〕。 == 背景 == 1706年の寸法規定が導入されると、イギリスの造船技術は非常に保守的な停滞に陥った。この規定は艦隊編成を統一し、イギリス海軍が持つ大艦隊の保守経費を少しでも削減することを目指していたのだが、副作用として艦艇設計の多様性や革新を抹殺する効果も持っていたのである。 1714年にジョージ1世が即位してハノーヴァー朝が始まった際に、海軍本部や海軍会議などイギリス海軍の主要組織の管理体制の再編が行われた。海軍本部がより政治的な存在になったのに対し、海軍会議は寸法規定制度のもとで教育された人間が大勢を占めるようになっていった。1719年の規定が長い間変更されなかった理由として、18世紀前半は第2次百年戦争期間では例外的に長期間戦争が勃発しなかったということが挙げられる。〔Lavery, Ships of the Line vol.1, p75.〕 この規定が長命だったもう1つの理由として、1716年に制定された搭載砲に関する規定の存在も挙げられる。それ以前の制度では砲の合計搭載数だけを定めていたため、同等級の艦でも搭載砲の口径が異なっていることがあった。1716年の砲規定はこの状況を覆すことを意図しており、同じ種類〔100門艦や70門艦というような砲門数による分類を意味する〕の艦は各種口径の砲を同じように装備することを目指すものだった。もちろん当時就役していた軍艦の中には砲門の数や配置、船体の剛性不足が原因で物理的に所定の砲を搭載できないものが存在していたのだが、海軍会議はこのような艦を解体して新しい設計に沿って再建造することで問題の解決を図った〔。 あらたな寸法規定は1719年12月に最終決定された。以前の規定が竜骨の長さや全幅といった基本的な値にしか言及していなかったのに対して、1719年の新規定は甲板の厚さなども定義した詳細なものであった。また以前は規定の無かった1等艦についてもロイヤル・ソブリンにならった値が制定された。また各寸法は1706年規定下での経験に基づき調整が行われている〔Lavery, Ships of the Line vol.1, p76-78.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1719年の寸法規定」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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