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1908年の日本公開映画(1908ねんのにほんこうかいえいが)は、1908年(明治41年)1月1日 - 同12月31日(JST)に日本国内で劇場公開された映画であり、作品の一覧はそのリストである〔1899年 - 1909年公開作品一覧、日本映画データベース、2010年3月13日閲覧。〕。日本において、全国的な映画館の建設ラッシュ〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、田中純一郎、中公文庫、1975年12月10日 ISBN 4122002850, p.127-128.〕、日本初の撮影所の建設〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.130.〕、日本初の劇映画製作〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.145-144.〕、日本初の劇映画のロケーション撮影〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.136-139.〕、日本初の時代劇映画が製作・公開された年として記憶される〔。 == 概要 == 1903年(明治36年)に開設された東京・浅草公園六区の電気館や神田の錦輝館、1907年(明治40年)に開設された神田の新声館、浅草公園六区の三友館、大阪・千日前の千日前電気館といった映画専門の劇場が整うなか、この1908年(明治41年)は映画専門館、当時の言い方で言えば「映画常設館」の建設ラッシュであった〔。同年開館した映画館は下記の通り〔〔『活辯時代』、御園京平、岩波書店、1990年3月刊 ISBN 4002600211, p.23-24.〕。 * 1月1日 : 道頓堀・浪花座 * 4月1日 : 名古屋広小路通・広小路電気館、名古屋大須・大須電気館、同・大須文明館、同・大須世界館、浅草公園六区・福寿館 * 5月某日 : 横浜・喜音満館 * 5月8日 : 牛込・牛込文明館 * 7月13日 : 浅草公園六区・大勝館、同・富士館 * 7月23日 : 京都・新京極南電気館 * 9月23日 : 千日前・第二電気館 1902年(明治35年)にジョルジュ・メリエスが監督したフランス映画『月世界旅行』は『月世界探検』のタイトルで、この年の4月15日に横田商会の配給により公開されている〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.125-126.〕。外国映画に関しては、吉沢商店は現地の出張員から直接に買付け、横田商会、M・パテー商会は、横浜の平尾商会等から買っていた〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.189-190.〕。ドイツのメステル、フランスのパテー、ゴーモン、エクレール、イタリアのチネス、アンブロジオ、パスクァリ、デンマークのノルジスク・フィルム、ロシアのアレクサンドル・ハンジョンコフによるハンジョンコフ商会等の作品が輸入され、アメリカ合衆国の映画はまだ少なかった〔。 同年1月20日、吉沢商店が東京・目黒に日本初の撮影所を建設・開所しており、現代劇を中心に劇映画が製作されるようになった〔。同撮影所が最初に製作した映画は『神刀流剣舞術菅公』で、同年5月1日に公開したが、同撮影所の最初の劇映画は、川上音二郎が主演した喜劇映画『和洋折衷結婚式』である〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.135-136.〕。同年6月12日に公開された十一世片岡仁左衛門主演の『忠臣蔵五段目』、あるいは狂言を撮影した『石橋』、『鈴ヶ森』は撮影所で撮影されたものではなく、劇映画というよりも演劇のドキュメンタリー映画である〔『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.133-135.〕。 日本初の劇映画とされる喜劇映画『いもりの黒焼』は、横田商会が製作し、同年6月15日に公開された〔。初の時代劇映画とされる牧野省三監督の『本能寺合戦』は、同年9月17日に公開されている〔。横田商会は同年まだ撮影所を所有しておらず、撮影は寺社の境内等で行われた〔。 日本初のロケーション撮影をした劇映画は、吉沢商店製作の『己が罪』で、神奈川県の片瀬海岸、江ノ島等にロケをし、同年11月11日に公開された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1908年の日本公開映画」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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