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いずも型護衛艦(いずもがたごえいかん、)は、海上自衛隊が取得を進めているヘリコプター搭載護衛艦(DDH)の艦級である。 先行して建造・配備されたひゅうが型(16DDH)をもとに大型化し、航空運用機能や多用途性を強化したものとなっている。1番艦「いずも」が平成22年度予算で、2番艦「かが」が平成24年度予算で建造された護衛艦であるため、ヘリコプター護衛艦を意味する記号の「DDH」を付けて、それぞれ22DDH、24DDHとも呼ばれる。 == 設計 == === 船体 === 艦型は、ひゅうが型と同様、上甲板(第1甲板)を全通甲板とした遮浪甲板型とされているが、同型と比して、基準排水量にして約6,000t、全長にして51m大型化している。現在海上自衛隊が保有している艦船(自衛艦)の中では最大の艦型となる。これは第二次世界大戦当時、旧日本海軍が運用した正規空母「飛龍」を基準排水量・全長とも上回り、大戦初中期のアメリカ海軍主力空母であったヨークタウン級航空母艦と同規模となる。現代において同規模の艦にはイタリア海軍の軽空母「カヴール」、スペイン海軍の強襲揚陸艦兼軽空母「フアン・カルロス1世」がある。ジェーン海軍年鑑など日本国外のメディアにおいてはヘリ空母()に分類されている。 上部構造物は5層からなっており、右舷側に寄せたアイランド方式を採用している。2本の煙突も上部構造物と一体化され右舷側に寄せて設置してある〔。2本の煙突の間には洋上での他艦に燃料を移すための、臨時燃料移送装置が備えられている〔。艦橋後部には、航空管制室が備えられており飛行甲板を一望できる〔。艦橋前方には操舵室がある。操舵室は護衛艦としては広さが十分ではないために航行関連機器がコンパクトにまとめられて配置されている。 上甲板(第1甲板)は、ほぼ全域にわたってヘリコプター甲板とされている。キャットウォークは、ひゅうが型では左舷側のみに設置されていたのに対し、本型では両舷に設けられた。第2甲板はギャラリデッキとされ、司令部区画や居住区画、医療区画などが設けられている。その下の格納庫は、ひゅうが型より1層多い3層分の高さを確保しており、第5甲板を底面としている。第6甲板が応急甲板とされており、これ以下のレベルに食堂、科員居住区、機械室や発電機室などが設けられている。乗員区画は2段ベットとなっている〔。乗員以外にも余分に部屋が用意されており、全てのベットを使用すると乗員以外に500人が宿泊できる〔。風呂は海水と淡水を分けて使用しており、浴槽は海水を使用する〔。食堂は3つあり、料理場を挟んで3つの区画から構成されている〔。最も長い通路の距離は直線距離で200mを超える〔。 主船体内には第8甲板まで設けられており、また船底はダブル・ハルとされている。なおフィンスタビライザーは、ひゅうが型では2組装備されていたのに対し、本型では船体の大型化により安定性が向上したこともあり、1組とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「いずも型護衛艦」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Izumo-class helicopter destroyer 」があります。 スポンサード リンク
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