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1982年カナダグランプリは、1982年F1世界選手権の第8戦として、1982年6月13日にサーキット・ジル・ヴィルヌーヴで開催された。 第5戦ベルギーGP予選で事故死したジル・ヴィルヌーヴの業績を称えるためサーキット名が「サーキット・イル・ノートルダム」から「サーキット・ジル・ヴィルヌーヴ」に変更された。 BMWターボエンジンを搭載したブラバムをドライブするネルソン・ピケが優勝、BMWエンジンにF1初優勝をもたらした。 == スタート直後の事故 == 決勝スタート前のフォーメーションラップ終了後、後方の集団がグリッドに付くのに手間取りレッドシグナルの点灯が遅れた〔『カーグラフィック』 二玄社、1982年9月号、225頁。〕。この影響で、レッドシグナルが点灯した瞬間にポールポジションのディディエ・ピローニ(フェラーリ)がエンジンストールを起こした。スタート後、グリッド上に止まったピローニを後続車が避けていったが、予選21番手からスタートしたラウル・ボーセル(マーチ)がピローニと接触、さらにその後方からリカルド・パレッティ(オゼッラ)が160km/hのスピード〔『カーグラフィック』、226頁。〕〔『オートスポーツ』 三栄書房、1982年8月15日号、91頁。〕でフェラーリの後部に正面から衝突した。この衝撃でパレッティのマシンはフロント部がめり込む形で大破した〔。 レースは中断されピローニやコースマーシャルらが救助活動を開始したが、パレッティは潰れたシャシーに挟まれた状態にあったため救助は難航。さらに大破したマシンから流れ出したガソリンが引火しその消火に追われたこともあり、パレッティが救助されるまで30分が経過していた〔〔『カーグラフィック』、227頁。〕。その後ヘリコプターで病院に搬送されたが、内臓破裂(ステアリングが胸部を圧迫したことによる胸郭破裂とも〔)により2時間後に死亡した〔。この事故を受け、オゼッラは再スタートに出走せず決勝レースから撤退した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1982年カナダグランプリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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