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2007年のロードレース世界選手権は、FIMロードレース世界選手権の第59回大会となる。 == シーズンの概要 == 2007年シーズンからの重大な変更点として、MotoGPクラスのエンジン排気量の上限が990ccから800ccに引き下げられたことが挙げられる。この変更によりエンジンパワーは低下したものの、開幕前のテストではブレーキポイントを遅らせ、コーナリングスピードを向上させることによって早速990ccマシンのレコードタイムが破られることになった〔Pedrosa puts Honda on top, Hopkins hurt. ''Crash.net'', 2007-02-16.〕。 800cc化が発表された時、既存の990ccV5エンジンを1気筒減らすことによって比較的簡単に対応できるホンダがアドバンテージを持つだろうと推測されていた。しかし実際には、ホンダは800cc化によって最も成績を落としたマニュファクチャラーとなってしまった。前年度チャンピオンのニッキー・ヘイデン(レプソル・ホンダ)や、サテライトチーム勢の多くが新マシンのRC212Vへの順応に苦しむ中、ヘイデンのチームメイトのダニ・ペドロサが孤軍奮闘して何とかシーズン2勝・シリーズ2位に入ったものの、連勝街道を築いてワールドチャンピオンに輝いたドゥカティのケーシー・ストーナー、スズキにMotoGP初勝利をもたらしたクリス・バーミューレン、自身初の表彰台を獲得してシリーズ4位に入ったジョン・ホプキンスらの躍進を許すことになった。カワサキ勢もうまく新レギュレーションに対応して好成績を残した。 排気量縮小に加えて、MotoGPクラスでは1回のグランプリに1人のライダーが使えるタイヤの総数が31本に制限されることになった。この制限は1つのタイヤの路面温度・トラック状況への適応範囲がミシュランより広いブリヂストン勢にとってアドバンテージとなった。ミシュランを履くバレンティーノ・ロッシを始めとしたトップライダー勢からの不満、TV中継の視聴率低下を受けて、MotoGPを主催するドルナCEOのカルメロ・エスペレータはタイヤのワンメイク化を提案することになった。結果としては使用可能タイヤ本数が9本追加され、ロッシは翌シーズンよりブリヂストンにスイッチすることになった。(タイヤのワンメイク化は2年後のに、ミシュランの撤退によって実現することとなる。) 250ccクラスでは、この年の6月に翌シーズンのフィアット・ヤマハからのMotoGPクラスデビューを決めたホルヘ・ロレンソが他を寄せ付けない強さでシリーズ2連覇を果たした。125ccクラスではガボール・タルマクシがハンガリー人初のワールドチャンピオンに輝いた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2007年のロードレース世界選手権」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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