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2007年の気象・地象・水象・天象に関する出来事。 == 概要 == === 天候 === ;日本 *前年からこの年にかけての冬は、1949年と並ぶ歴代1位タイの大暖冬となった。晩冬から春先にかけては寒気の流れ込みが強くなったため、遅い雪や急速に発達する低気圧による暴風や豪雨に次々と見舞われた。日本海側では記録的な少雪となり、積雪量が平年の1割にも満たない地域もあった。また、東京や大阪、神戸、徳島などの都市では冬日が一日も観測されなかった。 *春は寒暖の変動がかなり大きく、3月下旬は南から暖かい空気が流れ込み記録的な高温となり、東日本や四国・九州地方に中心に季節外れの夏日(一部で真夏日)を観測し、3月の最高気温の記録を多くの地点で更新した。ただし、3月中旬は2005年から3年連続で顕著な低温、4月は2006年に続いて北日本と東日本で低温。いずれも強い寒気が断続的に南下したのが原因で、大暖冬を覆す顕著な低温になった。3月16日には南岸低気圧で降雪を観測したほか、4月4日には東京都心で1988年以来19年振りとなる降雪(霙)を観測した。 *ラニーニャ現象の影響で梅雨は短く少雨の予想であったが、全国平均で梅雨入りは平年より8.6日遅く、梅雨明けは同じく5.4日遅くなるなど、ほぼ平年並みだった。また、夏は少雨・記録的猛暑となり、全国的に平年を0.5℃ほど上回る猛暑となった。特に8月は記録的な猛暑となり16日には岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9℃の最高気温を観測し、1933年7月25日に山形市で記録した国内最高気温(40.8℃)を74年ぶりに更新したほか、多くのアメダス・気象官署で観測史上最高または8月の最高気温の記録を更新した。 *さらに秋も記録的高温で西日本では歴代1位の暖秋となった。特に9月は太平洋高気圧の勢力が異常に強く、九州では連日のように季節外れの熱帯夜や真夏日を観測したりするなど、この残暑は10月上旬まで続いた。西日本は少雨傾向となり、ところどころで渇水による影響も発生した。 *11月は前半は移動性高気圧に覆われ晴れたため高温傾向で推移し、同月後半にはこの時期としては強い寒気が南下し北日本では大雪に見舞われるなど、寒暖の変動が大きい11月であったが、月平均では気温は平年並みに推移した。12月も寒暖の変動が大きかったが、冬型の気圧配置になる日が少なく寒気の南下が弱かったため、気温は高めであった。 :''2007年の猛暑 (日本)も参照。'' *2007年は上記の影響で、全国的に雨が少なく全国の年降水量平均は平年の9割弱であった。徳島他2地点では年降水量の最小値を更新している(2007年:860.5mm、平年値:1540.7mm)。 ;世界 *1月から2月にかけてエルニーニョ現象が起こった。この影響があると見られる、南米やアフリカ東部の豪雨、東南アジアの低温、北米やヨーロッパの嵐が相次いだ。 *南アジアではモンスーンの豪雨や暴風雨が相次いだ。インドでは8月末までの死者が合計2200人近くに達した。バングラデシュでは100万件近い家が被害を受け、約1,600万人が被災し、直接的な被害に加えて赤痢や呼吸器疾患などの感染症が蔓延し、8月末までの死者は835人に達した。ネパールでも150人以上が死亡した。10月初旬のOCHAの報告では、今年のモンスーンの大雨による死者は4,000人以上、6,600万人が影響を受けたという。また、11月のサイクロンはバングラデシュを中心に大規模な洪水を発生させ、水害による死者はネパール国内だけで合計4,000人近くに増えた。 *オーストラリアでは、2006年に引き続いて年の前半は東部、後半は南部を中心に記録的旱魃が継続した。6月や7月は沿岸部を中心に集中豪雨が発生するなど、所々で降水量の多い時期もあったが、降水量が極端に少ない地域もあった。同国では農業を中心に大きな打撃を受けるとともに、この旱魃と地球温暖化の関連性が大きく取り沙汰され、11月24日に行われた同国の総選挙での与党の大敗の要因の1つとなったとの見方がある。 *また、5月ごろからラニーニャ現象が発生した。北大西洋振動などの影響も見られ、6月上旬・中旬に南アジア、6月下旬と7月下旬にヨーロッパ南東部、8月上旬・中旬にアメリカ中西部・南部、8月中旬に日本と、北半球各地に次々と熱波が襲来し、多くの死者も出た。 *アメリカでは、南部、南東部、中西部の一部で少雨となり、記録的な旱魃となった地域もあった。 *中国では、内陸部を中心とする南部で少雨が続き、年間降水量が平年の2割程度に満たない地域もあった。 *一方南半球では、南アフリカや南アメリカ南部に数回に渡って寒波が襲来し、珍しい大雪となった地域があった。 *イギリスなどヨーロッパ西部の広範囲で、秋の降水量が少なかった一方、同時期にヨーロッパ西部では多雨となった。 *アフリカでは、長期の旱魃が続く地域がある一方、集中豪雨や長雨に見舞われる地域も多かった。西アフリカでは7月~10月の雨季の間に記録的な洪水が発生し、各地で合わせて200人以上が死亡、80万人近くが影響を受けた。 *北アメリカや中米ではカテゴリー5のハリケーン2つをはじめとして、勢力の強いハリケーンが複数直撃したり、熱帯性暴風による大雨が降るなどし、暴風や洪水などによる被害が出た。 *極地の氷は縮小した。特に9月、北極海の氷の縮小により、これまで年中を通して氷に閉ざされていたカナダ北方の「北西航路」から氷が消えたことが欧州宇宙機関の衛星により観測された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2007年の気象・地象・天象」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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