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2009年の原爆忌における田母神俊雄講演会問題(2009ねんのげんばくいにおけるたもがみとしおこうえんかいもんだい)とは、2009年8月6日に広島県広島市で田母神俊雄が広島市を批判する講演会を開催しようとしたところ、広島市などから中止要請された出来事と田母神が広島の原爆慰霊祭は日教組などの左翼ばかりが集まっていると評したことに関して広島市等が反応した一件である。 == 講演会問題の概要 == 2009年6月、日本会議広島支部(会長・松浦雄一郎広島大学名誉教授)は、2009年8月6日の原爆忌当日に広島市中区のメルパルク広島で田母神俊雄前航空幕僚長による「ヒロシマの平和を疑う」との題目で講演を行うことを計画した。田母神は核武装論者として知られはじめた頃であり、一部の市民団体が広島平和記念式典がおこなわれる当日の、広島平和記念公園から徒歩5分の会場で田母神を主弁士とする講演が行われることを問題視した。 6月20日、田母神は中国新聞社〔に対し「核兵器は絶対に使われることのない兵器だが、持つか持たないかで国際的な発言力は全然違う。日本のために核兵器を持つべきだと考えており、講演ではそこに触れる事になると思う」と、講演で核武装論に触れる可能性を示すと、これに広島の7つの被爆者団体が反応し、日本会議広島支部への抗議と日程の変更を求める申し入れを行い、8月6日に講演が強行された場合には講演会場前で抗議集会を検討すると表明した〔中国新聞 2009年7月1日朝刊〕。 6月29日には秋葉忠利広島市長が「言論の自由という視点で考えれば、いつどこで何を発するかは自由」としつつも、日本政府に核武装による国の防衛を主張している田母神が原爆の日(人類に対し核兵器が最初に実戦使用された)に被爆地で講演を行うことは「被爆者や肉親を(核兵器で)失った遺族の悲しみを、いやが上にも増す結果となりかねない」などとして、講演日程の変更を求め〔中国新聞 2009年6月30日朝刊〕、正式に田母神サイドに要請書 を送付した。平和記念式典は毎年原爆が投下された8月6日には広島平和記念公園で原爆死没者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈念するため、広島市が主催する〔平和文化No.170(財団法人広島平和文化センター)〕〔朝日新聞2009年8月24日〕式典であり〔広島市による広島平和式典の概要 〕、核兵器廃絶を訴える市長による平和宣言をすることが半世紀続いた恒例であるが、田母神の主張する「核武装による防衛」は相容れないものであったために講演日変更を求めたという。 もっとも田母神が広島で講演を開催するのはこの時で3回目であり、2月14日に日本会議呉支部が開催した「日本をいい国と言って何が悪い」と題した講演会が、2月23日に同じくメルパルク広島で「自らの身は顧みず」と題して日本会議広島地方議員懇談会主催で開催〔草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN2009年2月20日 〕されているが、それまで問題になっていなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2009年の原爆忌における田母神俊雄講演会問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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