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2010年の猛暑(2010 ねんのもうしょ)とは、2010年の夏に日本の広範囲を襲った観測史上1位の猛暑である。「観測史上最も暑い夏」、特に8月は「観測史上最も暑い1ヶ月」と呼ばれている。この夏は長期間にわたって記録的な高温が続いた。気象庁は同年9月1日、この猛暑を30年に1度の異常気象と認定した。 == 当初の予測 == 意外なことに春の時点では、気象庁もこの猛暑を予測していなかった。むしろ、以下のような理由から、冷夏になるのではないかとの声も少なくなかった。 ;太陽黒点が記録的に少なかったこと :2009年に入って、太陽黒点が記録的に少なくなり、1913年以来の極小になった〔ナショナルジオグラフィックニュース 太陽黒点なし 100年ぶりの活動極小期か 〕。2010年に入っても、黒点が少なかった。気温には変化が後れて現れるので、地球全体の気温が下がることによって、日本の夏の気温を押し下げられると考えられていた。 ;エルニーニョ現象が発生していたこと :エルニーニョ現象が起きている夏は冷夏になりやすいとされる〔ただし、1997年や2002年のようにエルニーニョ現象が起きていても、暑夏になったことがあるので、必ず冷夏になるとは限らない。〕。前年の冷夏もこれが一つの要因と見られている。実際には、エルニーニョ現象は2010年春に終っていたが、海に囲まれた日本では、その影響が後まで残りやすいので、このことも冷夏になるという予測の根拠として取り上げられていた〔CiNii論文 冷夏の可能性が高い2010年とその対策 〕。 ;インド洋熱帯域の水温が高かったこと :インド洋の赤道付近の水温が高い年は、北日本で冷夏になりやすいことが知られている〔気象庁|インド洋熱帯域が高温時の日本の天候の特徴 〕。実際に、2009年12月から、インド洋の海水温が高い状態が続いていた〔気象庁|月平均海面水温図 〕。 ;アイスランドの火山(エイヤフィヤトラヨークトル山)が大噴火を起こしたこと :2010年4月から5月にかけてエイヤフィヤトラヨークトル山が大規模な噴火を起こし、多量の火山灰が放出され、その雲は大西洋北部から、西はシベリア中部まで及んだ(2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火)。それによって、北半球全体の気温が押し下げられ、日本も涼しくなるのではないかと考えられていた。実際に、1992年やその翌年の冷夏は、1991年6月にフィリピンのピナトゥボ山が噴火したことが、ひとつの要因とされている。このことは、冷夏になるという意見を大きく推していた〔アイスランド火山噴火=冷夏予想=米野菜不作と予想 〕。 ;3月下旬から5月にかけての低温と気温の変動 :この年の3月下旬から5月にかけては、寒気の影響を受けたため、低温になり、日照時間も短く気温の変動も大きかった。この影響が夏まで続くのではないかとの声もあった〔農業共済新聞 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2010年の猛暑 (日本)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 2010 Northern Hemisphere summer heat waves 」があります。 スポンサード リンク
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