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2時間ドラマ(にじかんドラマ)とは、日本におけるテレビドラマ放送の一形態である。一般にはプライムタイムである午後9時から午後11時ごろの2時間程度にわたって放送される、中高年層向けの単発ドラマを指す。内容はサスペンスドラマやミステリードラマが多く、基本的にはレギュラーの番組枠で放送される。 == 概要 == 1977年7月2日放送開始のテレビ朝日系列の『土曜ワイド劇場』が先駆けとなり(もっとも、同番組は開始当初は90分枠だった)、1980年代以降、民間放送各局が競って制作を開始した。基本的に1回の放送でストーリーは完結するが、同じ登場人物と設定による人気シリーズとなった作品は多い。中高年の主婦層を中心とした固定ファンと視聴習慣を獲得しており、船越英一郎、片平なぎさ、山村紅葉ら2時間ドラマを中心に活躍する俳優を生み出した。 1990年代半ばまでは、週に8本の枠がある活況を示していたが、2000年代に入ると(特に2005年以降)大幅なリニューアルや2時間ドラマ枠の廃止などが進んでいる。 主な視聴者層が中高年の主婦であることから、児童や生徒が家庭内にいない平日の昼間に再放送されることも少なくない。ただし、劇中で現在好ましくない差別用語が使用されていたり、過激な性描写・暴力表現がある1970 - 1980年代に制作された作品の再放送は敬遠される傾向にある(それらの時代の作品は一部地上波独立UHF局及び有料のCS放送等で放映されている)。2009年現在、主に1990 - 2000年代に放送された人気シリーズの作品か、2000年代以降に放送された単発の作品が主流である。まれに80年代後半(昭和60年 - 平成元年)の作品を放送することもある。それでも、再放送も児童生徒が見ていることも配慮し、目に触れやすい平日の昼・夕方から深夜にシフトしたり、情報ワイド番組の強化により廃止している。また、1時間物の連続ドラマ(2話連続)に切り替えたり、バラエティ番組の再放送やテレビアニメもしくは情報番組の放送に切り替える局も出てきている。 日曜日のプライムタイムに2時間ドラマのレギュラー放送枠が設けられた例はないが、テレビ東京とBSジャパン(2000年12月開局)が共同で制作していたサスペンス作品が、BSジャパンの日曜21時枠で定時放送(開始から約7年間は対地上波比でBSが3日先行)されていた時期もある。日曜日のプライムタイムには『東芝日曜劇場』や『花王名人劇場』など1時間の単発ドラマ枠が主流であった(但し東芝日曜劇場については、当時低迷していた『月曜ドラマスペシャル』との枠交換として2時間ドラマ枠化の計画はあったが、結局実現しなかった)。 NHKがこのようなサスペンスやミステリー系2時間ドラマをレギュラー枠で制作・放送した例も、今の所(2011年現在)ない。ただし、土曜ドラマなどの断続枠、または単発枠などでは松本清張シリーズ、サスペンスシリーズ、SFシリーズなどと銘打って盛んに推理・サスペンス・SFを取り上げている。 他のテレビドラマに比べ撮影終了から放送日の間隔が長いことが多く、1年以上を要することもある。そのため、出演者が数年前に亡くなっているのに出演していたり〔鈴木ヒロミツは2007年3月14日に死去したが2008年2月8日に放送された『新祇園芸妓シリーズ3 京都花嫁衣装殺人事件』や、2009年5月23日に放送された『女警察署長』に出演している。〕作中での季節(撮影中の季節)と放送日の季節が合わないこともある。このほか編成上の都合で放送の時期を逸し、撮影済みにもかかわらずお蔵入りになることもある〔『銀色の恋文』は1994年に放送予定だったが編成上の都合で放送されず、主演の森繁久彌が死去した際に2009年11月14日に関東ローカルのみで放送された。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2時間ドラマ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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