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3次元レーダー(さんじげんレーダー)とは、ビーム(位相の揃った状態の電磁波)を送受信することで、方位と仰角を同時に調べる一次レーダー。レーダーサイトなど、主に航空機を警戒捜索するレーダーとして用いられる。 == 概要 == レーダーの実用化後しばらくは、目標の距離と方位は捜索レーダーによって、また高度については高角測定レーダー(Height finder radar)によって測定していた。3次元レーダーは、これらを統合するものとして開発されたものであり、おおむね下記のような方式がある。 ; 多重ビーム(stacked-beam)方式 : 送信時にはファンビームを用いるが、受信時は、多数のペンシルビームを垂直方向に隣接させて並べて、水平面内で回転させる方式。仰角は隣接したビーム間の振幅比較モノパルス法によって測定する。アメリカ海軍のAN/SPS-2で採用された(試作のみ)。 ; パルス内周波数走査(frequency scanning, FRESCAN)方式 : 送信パルス1個を、周波数の異なったサブパルスn個に分けて送信することで、各周波数に対応してn個のビームを形成する方式。アメリカ海軍のAN/SPS-39などで採用された。 ; ペンシルビーム方式 : 垂直面内は位相走査で、測角にはモノパルス法を用いる方式。多数の周波数を使わずに自由にビーム方向を操ることができるという長所がある。フェーズドアレイレーダーで採用されている。 ; Vビーム方式 : 傾斜させた偏波を利用し、その交点から高度を求める方式。ソビエト連邦のアンガラーM(ヘッドネットC)で採用された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「3次元レーダー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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