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5,10-メテニルテトラヒドロメタノプテリンヒドロゲナーゼ(5,10-methenyltetrahydromethanopterin hydrogenase)は、メタン生成アーキアで見られる酸化還元酵素である。鉄硫黄クラスター不在ヒドロゲナーゼ〔J-GLOBALの和訳を参照 〕(iron-sulfur cluster-free hydrogenase、Hmd)とも呼ばれる。発見と同定はマールブルクのマックス・プランク研究所において、タウアーらのグループにより行われた。ヒドロゲナーゼはプロトンの還元と水素分子の酸化を行う酵素である。 == 機能 == メタン菌は二酸化炭素をメタンに還元する酵素に依存している。最初の段階では、メテニル基(ギ酸の酸化数)からメチレン基(ホルムアルデヒドの酸化数)への変換を行う。 ヒドロゲナーゼ類の中ではHmdは、二酸化炭素からメタンに直接変換しない点が特徴的である。酵素の天然の基質はメテニルテトラヒドロメタノプテリンである。この化合物は2つの三級アミドに結合したメテニル基を含む。このメテニル基はCO2由来で、図のようにH2を用いた触媒的な還元を受ける。最終的にはメチレン基はさらに還元を受けメタン分子となり、遊離する。 ヒドリドの転移は立体特異的であることも示されている。基質を平面とすると、H2由来のヒドリドは''pro-R''面に付加する。逆反応でも立体特異性は維持され、付加した方のヒドリドが除去される〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「5,10-メテニルテトラヒドロメタノプテリンヒドロゲナーゼ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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