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56式自動歩槍()は、1956年から中華人民共和国でライセンス生産されたAK-47III型のコピーである。中国北方工業公司(ノリンコ社)が製造を担当し、現在までに1,000万から1,500万挺が製造されたといわれている。ソ連崩壊時にAK-47の生産元が民営化されてからは、中国の独自開発と主張してライセンス料を支払っていない〔松本仁一 「中国製」新幹線や銃を問う 〕。中国人民解放軍全体で使用された他、様々な国の軍隊や武装勢力に供与された。 中華人民共和国が製造した銃には56式自動歩槍と同様に“56式”の名を冠した56式半自動歩槍(SKSカービンのライセンス生産品)と56式班用機槍(RPD軽機関銃のライセンス生産品)が存在するが、これ以降は特に必要が無い限り56式とのみ表記する。 == 特徴 == 基本的な構造はAK-47のIII型をベースとしている。前期生産型はAK-47と同様にフレームを削り出し加工で作っていたが、1960年代中ごろ以降の生産型ではAKMと同様のプレス加工に変更されている。 56式の最大の特徴はフロントサイトのカバーであり、ソ連を初めとする他の国で製造されたAKはカバーが上部まで達していないのに対して、56式は上部まで覆われ円柱形になっている〔厳密には、フロントサイト真上の部分にはねじで照準の上下を調整するために円形の穴があいている。〕。 また、自国向けのモデルは切替軸部の表記が漢字で、輸出モデルは単射がD(単、ダン)で連射がL(連、レン)となっているようだが、実際は人民解放軍の写真でも両者が混在するものが見られる。 ちなみに、銃口に取り付けられる折り畳み式のスパイク型銃剣が特徴と思われる事が多いが、重心が前方により過ぎる上、実戦に使える代物ではなかったため、特にゲリラや民兵といった規律が厳しくない集団が使用する場合、銃身から取り外されていることが多く、輸出型ではオリジナルや東欧諸国製のAK-47/AKMと同じ着脱式ナイフ形銃剣を装着するようになっていることも多い。 さらには、多くのソ連製以外の7.62mm口径のAKがAKMをベースとしているのに対し、56式は比較的古い時点のライセンス生産品であるため、斜めに切り落としていない銃口〔AKMの銃口の斜めに切り落とされたマズルブレーキは厳密には銃身とは別の部品であり、サプレッサーやライフルグレネードのソケットなどを装備する際にはこれを取り外す。〕、銃身に対して並行になっていない曲銃床、強化リブの付いていないレシーバー上部のダストカバー、左右へのふくらみのない下部ハンドガードなど、AKMよりも原型のAK-47に近いデザインをしている部分が多い〔これらの改良点は国ごとに取り入れている部分が異なり、中には独自の改良を加えてあるケースもある。 ルーマニア製のAIM/AIMSや、ハンガリー製のAKM-63及びそのカービンモデルであるAMD-65は垂直のフォアグリップを装備。ユーゴスラビア(セルビア)製のツァスタバ M70は、銃身とガスシリンダーをつなぐガスポートに発射ガス遮断器兼用のライフルグレネード照準器を装備。 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「56式自動歩槍」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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