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65式作業服(ろくごしきさぎょうふく)は、陸上自衛隊の隊員に貸与されていた個人被服である。 == 概要 == これまで使用していた作業服及び戦闘服がアメリカからの貸与品や警察予備隊からのままであった点を考慮し、演習時や通常訓練及び各種作業等でも効率よく活動できるように作られたのが65式作業服である〔但し65式作業服はあくまでも調達時の名称であり、通常隊員からはOD作業服や作業服などと呼ばれており、裏地に縫い付けられている製造タグでもOD作業服と名称が付けられていた〕。OD作業服という通称の通り、色はOD色である。かつては綿100%素材であったが、製造コストの安さとアイロンをかけた際の折り目が継続する事を目的にビニロンが混入されるようになり、ビニロンと綿それぞれ50%の破れにくい素材で製造されていた。迷彩戦闘服(迷彩服1型)の登場前および同服が貸与されない部隊では、訓練時のみ「戦闘服」と呼称して使用しており、縫製が丁寧かつ丈夫で簡単に縫製が解けることが少ないことは隊員に好評であったと言われている。一人あたりの貸与数は2着であった。支給回数の少なさと当時としては高い耐久性も相まって、ボロボロになるまで使用されたという〔「月刊 アームズマガジン」2006年12月号p35〕。また、丈、胴周りなどのゆとりが少ないデザインであったため、夏場は熱がこもるなど問題もあった。 袖および脚前後にアイロンによる織り目をつけることが、実用性と言うよりは部隊の威容保持の理由から推奨されていた。このため、新隊員教育ではアイロン掛けについて厳しく指導されていた。また、背中のしわのばしが容易に出来る点と見栄えが向上するよう、肩胛骨付近に横1本の折り目を付けることが許容されていた。 部外者の目に付くことが多い駐屯地警衛隊等の特別勤務では同様の理由から服装点検がされるため、貸与される1着は特別勤務用にとっておき、残りの1着と私物で通常業務をやりくりしていた隊員が多かったと言われている。現在多くの部隊では戦闘装着セットの戦闘服(2型または3型)2着、個人被服として迷彩服(2型または3型)2着の合計4着が貸与されるため、大きな問題はないとされている。 ノーアイロン(ポリエステル100%素材)の私物があったが、素材が熱に弱く、熱で溶けた化学繊維が火傷の重症化を起こす危険もあり、使用・販売が禁止された時期もあった。そのため、同じノーアイロン素材でも綿の混紡タイプ(ポリエステル70%・綿30%)に置き換わった事もある。 現在では新規の調達は終了しているものの、予備自衛官など(即応予備自衛官除く)の訓練で中古品(「古品」と呼ばれる)が使用されている。また、現職自衛官でもかつて私物として購入した物を中心に車両整備などの汚れやすい作業や、創立記念などの模擬訓練における敵兵役が着用するなど各方面で未だ使用されていたものの、平成24年度からは予備自衛官訓練でも迷彩服(中古)での訓練が行われる事になった。 ファイル:DSCF0140.21.jpg|OD作業服を着用し、訓練を行う隊員 File:73式大型トラック初期型(教習車)内部.jpg|OD作業服を着用している隊員、OD色の旧型弾帯を装着している File:Type 65 od work clothes.jpg|65式作業服(正面)頭には旧型のライナーを被せている 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「65式作業服」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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