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72時間の壁(ななじゅうにじかんのかべ)は、災害における人命救助に関する用語〔脱水・低温…生存への72時間の壁「チャンスがないわけでは…」 (産経新聞 2011年3月14日)〕である。「黄金の72時間」 (Golden 72 Hours)〔(東京臨海病院 2009年11月6日)〕 、「被災から72時間」〔通信途絶で救助難航=サイクロン直撃から「72時間」-バヌアツ (時事通信 2015年3月16日)〕とも呼ばれる。 == 概要 == 「72時間の壁」という用語の初出は不明だが、2004年(平成16年)に神戸新聞が使用している例が見られ〔震災10年 守れ いのちを 第2部 72時間の壁 (神戸新聞 2004年7月21日~7月28日)〕、その後の災害救助の記事では無数に使用例が見られる。 日本で用いられる「72時間の壁」という用語は、朝日新聞によれば、 #一般に、人間が飲まず食わずで生き延びられる限界が72時間である。 #1995年(平成7年)1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)において、救出者中の生存者の割合が、発生から3日を境に急減した。 という2点を根拠とした表現ということになっている〔災害医療 > 関連キーワード > 72時間の壁 (朝日新聞 2014年8月23日)〕。 しかし、以下に示すように科学的裏付けは曖昧である。それでも日本のマスメディアにおいては、発災時刻から72時間目が刻々と迫る状況を「72時間の壁」と表現する扇情主義報道が繰り返されている〔苦渋の丸一日捜索活動断念 「72時間の壁」無情にも経過…足止め隊員ら無念 (産経新聞 2014年9月30日)〕〔広島、迫る「72時間の壁」 雨中の捜索、不明52人に (朝日新聞 2014年8月22日)〕〔御嶽山噴火:発生から3日 救出活動に火山ガスの壁 (毎日新聞 2014年9月30日)〕〔【広島土砂災害】 生存率下げる「脱水症状」と「低体温症」 "72時間の壁" 超える生存例も (産経新聞 2014年8月21日)〕〔素早く"被災者" 発見…京大災害ロボ日本一 (読売新聞 2014年6月26日)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「72時間の壁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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