|
15パズルは、スライディングブロックパズル(Sliding puzzle)のひとつである。4×4のボードの上に4×4-1すなわち15枚の駒があり、1駒ぶんの空きを利用して駒をスライドし、駒を目的の配置にする。3×3のボード上で8枚の駒で同様に遊ぶものは8パズルと呼ばれる。m×nのボードとm×n-1個の駒(m, n ≧ 2)に一般化できる。目的の配置において右下の隅ないし左上の隅を空きとしたものが多い。 == 概要 == 空所を利用した駒の移動のみが正しい手として許され、複数個の駒を外して並べ直すといったことが許されない等は他のスライディングブロックパズルと同様である。左上からカレンダーのような順に並べた配置に戻す、あるいはそのような配置から何らかの配置へ並べ替えるパズルである。 冒頭の図では 12 の駒または 15 の駒を移動させることができる。空白部分に隣接する、縦又は横に連続した複数の駒を一斉にスライド(例えば冒頭の図で 8 と12、13 と 14 と 15)させてもよい。コンピュータゲームでは、スワイプ等でそのような操作を許すようプログラミングするのが親切である。ただし、最短手数などの評価においては「1手」が異なったものになる。 「数字の渦巻き」という問題を例とする。まず、初期配置は以下の通りである。 : たとえば、「8」の駒を下にずらせば次のようになる。 : 次に「5」を右にずらせば次のようになる。 : これを繰り返して目的の形にする。 : ひとつの手法として、まず上辺や左辺を目的の配置にして固定してしまうことでより小さなサイズのパズルに帰着させ、再帰的に解くというものがある。ただし駒が番号ではなく絵柄等の場合、端の行や列がわかりづらいこともある。コンピュータに解かせる場合も、全局面をなんらかの探索手法で探索して一定時間内に目的の配置に近づく手順が見つからない場合に、同様に部分問題に持ち込むようフォールバックを入れたりする。 天才パズル作家・サム・ロイド〔伴田良輔『巨匠の傑作パズルベスト100』 〈文春新書 2008年〉pp.26-30に詳しいが、1878年、ロイドが37歳で出したパズルで「中毒」になる人もいた。原案は1874年にノイス・チャップマン(Noyes Palmer Chapman)がGEM PUZZLEとして考案していたが、ロイドは不可能を知っていたからこそ賞金をかけた。〕が「15パズルで、14と15 を入れ替えた状態を元に戻す」という(絶対に解けることのない(後述))問題に1,000ドルの賞金をかけて出題したため、その懸賞により15パズルは大きく普及し、15パズルの商品も多く販売されるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「15パズル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 15 puzzle 」があります。 スポンサード リンク
|