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90-II式戦車(MBT-2000/AL-Khalid)は、中華人民共和国とパキスタンが共同開発を行った戦車である。中国は以前からパキスタンに戦車を輸出しており戦車開発に関しても両国の連携は密なものであった。パキスタンの戦車生産能力に合わせて開発された90-II式戦車はパキスタンへの輸出には成功するも行動距離の短さなどを理由に国内の採用は見送られた。 輸出モデルのM型は別名MBT-2000ともよばれ、パキスタン国内でのモデルにはアル・ハーリド (AL-Khalid) の名称が付けられている。 == 歴史 == 80式戦車を元に88A/B式戦車の開発に成功した中国であったがソ連との緊迫化を背景に更なる研究が進められた。一方パキスタンも同じくソ連のアフガニスタン侵攻に伴う脅威と隣国インドの軍拡競争により自国の軍備増強が進められた。パキスタンは以前から中国の戦車を大量に輸入していたが、自国でもライセンス生産の形で技術力を蓄えていった。90-II式戦車はこうした両国の利害の一致の元1988年10月に共同開発を決定、1990年1月にMBT-2000開発計画として本格始動した。 90-II式戦車は全く新規からの開発でなく、既存のコンポーネントを数多く盛り込んで開発された戦車だった。第1世代の59式戦車から10%、69/79式戦車から15%、第2世代の85-C式戦車から20%と既存のコンポーネント45%使用し、残り55%を新開発コンポーネント開発された。 新コンポーネントにはソ連製のT-72戦車(ルーマニア、またはイラン・イラク戦争時に捕獲された物がイランから輸入されたと言われている)から多く取り入れられており車体の大きさやデザインで多くの類似点が見られる。 車体と砲塔は溶接鋼版ではあるが前部は複合装甲を採用。またこの車体には中国製戦車初の本格的コンポジット方式を導入、以前の溶接方式と異なり被弾した装甲の交換や更に防御性の高い装甲が開発されても簡単に取り付ける事ができるようになった。パキスタン仕様と中国仕様でそれぞれ独自のERA(爆発反応装甲)を取り付けている。ロシア製の爆発反応装甲コンタークト5をフル装備した時で48 t と比較的軽量である。 西側諸国の技術も積極的に採用し、エンジンはイギリスのチャレンジャー1で採用されているパーキンス・コンドー水冷ディーゼルエンジンの1,200hp版を搭載。トランスミッションにはフランスのルクレールにも採用されたSESME社製SM-500オートマチックミッションを採用し、FCS(射撃統制システム)は85-IIAP式戦車で使われたイスラエル製ISFCS-212の改良型など実績のあるコンポーネントを数多く取り入れた。 90-II式戦車は中国では正式採用されなかったものの、後にこの車体をベースに再設計された98式戦車や99式戦車が現在中国陸軍の主力戦車として正式採用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「90-II式戦車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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