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90式艦対艦誘導弾(きゅうまるしきかんたいかんゆうどうだん)は、日本が開発・配備した艦対艦ミサイル(対艦誘導弾)別称はSSM-1B、むらさめ型以降の海上自衛隊の護衛艦に搭載されている。 == 概要 == 自衛隊は、対艦誘導弾をファミリー化して開発を行っている。航空機搭載の80式空対艦誘導弾(ASM-1)を基に、推進機関のジェット化により射程を延伸し、目標選択アルゴリズムやECCM能力が向上した地上発射式の88式地対艦誘導弾(SSM-1)が1988年に制式化され、陸上自衛隊が取得していた〔。 SSM-1Bは、SSM-1の水上艦船搭載型であり、ミサイル本体部はSSM-1とほぼ同等である〔。ミサイルは、SSM-1やハープーン(西側諸国標準の対艦ミサイルであり、海上自衛隊も取得・運用)と同様に発射筒に入れられた状態で装備される。発射筒もハープーンのものと似通っており、連装もしくは4連装の架台に設置される。 ミサイルは、発射後、まずブースターにより初期加速されたのち、これを切り離して、シースキミング式の巡航に入る。中間誘導は慣性航法装置を用い、終端誘導はアクティブ・レーダー・ホーミングとなっている。射程もハープーンより長い〔。艦船搭載にあたり、発射機架台や発射システムはハープーンとの共用も可能としている〔。これにより、SSM-1Bとハープーンの同時搭載・運用ができる〔。このほか、地形回避飛行を行うSSM-1とは異なり、海上より発射されることから、発射後、直ちにシースキマーモードに入る〔。 開発試験に際しては、ハープーンとの共用化や初期速度獲得のためのブースター噴射炎の影響が試験されたが、ファミリー化のため、開発期間は4年ほどと短期であり〔、ほぼ同時に開発した91式空対艦誘導弾(ASM-1C)と合わせて、開発費は約57億円に抑えられている〔誘導武器の開発・調達の現状 平成23年5月 防衛省経理装備局システム装備課 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「90式艦対艦誘導弾」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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