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AKB48握手会傷害事件(エーケービーフォーティエイト あくしゅかいしょうがいじけん)は、2014年(平成26年)5月25日、日本の女性アイドルグループ・AKB48が岩手県滝沢市の岩手産業文化センター(アピオ)で開催していた握手会のイベントにおいて、のこぎりを持った男がグループのメンバー2人とスタッフ1人を切りつけ、負傷させた事件である。AKB48握手会襲撃事件とも呼ばれる。 事件が発生したのは、AKB48のCDに封入されている参加券があれば誰でも参加できる「全国握手会」とよばれるイベントである。グループのメンバーとファンが握手を行う区画(レーン)のひとつに男が入り、のこぎりを取り出してメンバーの川栄李奈と入山杏奈、および2人を守ろうとした男性スタッフを切りつけた。男は周囲にいたスタッフに取り押さえられ、警察に殺人未遂の容疑で現行犯逮捕された。切りつけられた3人は骨折や裂傷を負い、病院へ搬送されてただちに縫合手術を受けた。3人は事件翌日に退院した。 犯人は青森県十和田市に住む、発達障害の診断を受けたことがある当時24歳の男。2014年1月に仕事を失っており、犯行動機はテレビでAKB48を見て「収入が多い」「自分とは正反対」などと不満に思ったことであった。5月に岩手県でAKB48の握手会が行われることを知った男は、その参加券を入手し、自宅ののこぎりにカッターナイフの刃を貼りつけるという改造を加えた。こののこぎりを持って握手会に参加し、参加者の列が短かったレーンを狙って犯行に及んだ。男は逮捕後、精神鑑定が行われた。その結果責任能力が問えると判断され、傷害罪および銃刀法違反罪で起訴された。 事件は日本のワイドショーなどで合計10時間以上を割いて報道されたほか、日本国外でも多くの報道がされた。事件に関する報道の中には、AKB48の握手会そのものや、握手会の参加券をCDに封入するAKB48の販売手法を事件とからめて扱うものがあり、こうした報道の一部に対する批判や、その批判を過剰だとする意見が出たほか、インターネット上で大衆から批判が出た報道もある。事件については様々な議論や分析がなされ、握手会における警備体制に関する批判がなされたほか、握手会それ自体についても賛否が出た。この事件はアイドルに特有の事例ではなく、有名人を標的にした事件のひとつであると複数の批評家により指摘されている。 事件の影響は多方面に及んだ。切りつけられた川栄と入山は療養を要し、事件後段階的に活動復帰を果たしたものの、しばらくの間負傷部位をギプスで固定したまま芸能活動を行うことになった。AKB48の運営会社には、各種イベントにおける警備強化、安全対策を行うよう警察から要請が入り、その後AKB48劇場での公演は厳戒態勢のもとで行われることになった。6月7日実施のイベントおよび6月8日実施のコンサートにおいては、7万人を金属探知機で検査するという措置が取られた。握手会イベントは、6月末までに実施が予定されていたものが延期となり、7月から厳戒態勢のもとで再開された。 このほかにも、事件直後にメンバーがSNSを自粛するなどの影響もあった。AKB48の姉妹グループや、AKB48のライバルとして活動するグループにも影響が及んだほか、それ以外のアイドルなども、事件直後に予定されていた各種イベントを中止としたり、内容を変更したりする措置をとった。一部の映画関係のイベントでも警備強化がなされた。また、事件直後、AKB48に関連するいくつかのテレビ番組が放送を延期するなどの措置をとり、一部のCMも放送の自粛が検討された。事件はAKB48のドキュメンタリー映画でも扱われた。 == 背景 == AKB48は、シングルCDのリリースに際して握手会のイベントを行っている。握手会は全国握手会、個別握手会の2種類に分けられる。全国握手会はシングルCDのうち初回盤に付属している握手券で参加することができるイベントである。イベント開始時にはミニライブが行われ、その後、握手が行われる。イベントに参加するAKB48メンバーは30人から50人ほどである。握手をする時、テントを用いた「レーン」とよばれるいくつかの区画が設けられ、メンバーはそれぞれ決められたレーンに待機しており、ファンはレーンを選んで好きなメンバーと握手することができる。それぞれのレーンには1人から複数人のメンバーが待機している。全国握手会は、握手券を所持していれば誰でも参加することができる〔。一方、個別握手会はシングルCDのうち劇場盤に付属している握手券で参加できるイベントである。劇場盤はインターネットの特定のサイトを通してのみ購入できる〔。個別握手会に参加するにあたっては事前の申し込みが必要であり、その際に自分の個人情報などを入力したうえで握手したいメンバーを選ぶ必要がある〔。全国握手会とは異なり、どの参加メンバーとも1対1で握手することができる〔。 握手会においては、参加メンバーの安全確保のために警備などが行われている。従来の握手会においては、レーンごとに10人前後の警備員と整理スタッフが配置され、スタッフはファンに対し、両手を広げたり、手の装飾品を外したりするよう指示を出していたが、ファンが持っている荷物については、時間短縮のため通常は検査が行われていなかった。 2014年5月25日、AKB48は岩手県滝沢市の岩手産業文化センターにおいて握手会イベントを開催していた。この日の握手会イベントは、グループのシングル「ハート・エレキ」および「前しか向かねえ」のリリースに伴って行われたものであり、握手会の種類は全国握手会であった。参加したメンバーは47人で、レーンの数は10であった。13時からミニライブが行われ、その後握手会が開始された。終了時刻は21時の予定であった。入場したファンは約5000人であった。このイベントにおける警備体制について、主催者であるキングレコードは「制服警備員、会場整理スタッフ約100名が警備にあたっており、握手前には両手を広げていただくチェック体制をとっておりました」と説明している。手荷物検査について、キングレコードによると「トラブルがあると、今後のイベント継続が難しくなる」という理由で行っていなかったという一方〔、AKB48の事務所によるとランダムで行っていたという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「AKB48握手会傷害事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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