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AP1000[えいぴー1000] AP1000はウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニーが開発・販売〔する2ループ構成の加圧水型原子炉である。これは、アメリカ合衆国原子力規制委員会(NRC)から最終設計認可(Final Design Approval, FDA)を受領した初めての第3世代+原子炉の設計である。元になったからの発展的改良により、本形式は設置面積がほとんど同等にもかかわらず、より高出力なモデルとなった〔。 == 開発の歴史 ==
=== 原型炉AP600の設計 ===
AP1000の前身であるAP600はウェスティングハウス社で1985年に開発が開始された。AP600は第三世代原子炉のコンセプトであるを全面的に採用した特色ある設計をしている。受動的安全性とは、事故時に、外部からの力を加えることなく原子炉を安全な状態に持っていくことができる特性である。例えば、外部からの電力で動くポンプを出来るだけ使わずに、上屋にあらかじめ溜めておいた水を重力で流下させるなど、単純な物理作用を利用することで実現される。これと比較して従来型の原子炉では、事故発生時には外部電源で動作する電動ポンプや運転員の操作で起動する強制冷却システムなどの、主に外から加えられる操作によって原子炉を安全な状態に持っていくようにできていた。AP600開発プロジェクトは、この原子炉に起こる恐れがある(CDF)の目標値を、2012年現在NRCが要求している値の1000分の1近くに設定した。 AP600は電気出力が600MWe(60万キロワット)と比較的小さく、出力の割に建設費がかさんで経済性に劣るという欠点を抱えていた。そこで、ウェスティングハウス社は出力を1,000MWe(100万キロワット)まで引き上げるよう改設計を行った。これがAP1000である。その後、東芝の子会社となったウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニーは、主に安全性を上げるようAP1000の改設計を続け、今日に至っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「AP1000」の詳細全文を読む
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