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『ARIEL』(エリアル)とは、笹本祐一作のSF小説。刊行はソノラマ文庫。イラストは鈴木雅久。 1986年から雑誌「獅子王」にて連載され、1992年の同誌休刊後は文庫書き下ろしとなり、2004年に全20巻52話をもって完結した。過去にはOVA化、オーディオドラマ化もされている。2005年に星雲賞(日本部門・長編作品)を受賞した。2007年12月以降、文庫版2冊分の合本+書き下ろしがソノラマノベルス名義で朝日新聞社より再刊行、2014年には新規創刊された朝日エアロ文庫で、書き下ろし部分だけが文庫本三冊で刊行された。 == 作品概要 == 国立科学研究所ことSCEBAI(スケベイ Science、Chemical、Electronics、Biochemical and Aerospace Industry)の所長、岸田博士は、女性型の巨大ロボット兵器ARIEL(エリアル ALL ROUND INTERCEPT & ESCORT LADY:全領域要撃/支援レディ)を開発し、そのパイロットに姪の美亜と孫の絢と和美の3人を指名する。 その頃、銀河帝国から惑星侵略業務を請け負う三流侵略企業ゲドー社は銀河辺境にある恒星系を侵略すべく、アバルト・ハウザー艦長率いる大型宇宙戦艦オルクスを派遣し、太陽系に到着したハウザーは第三惑星すなわち地球に向け、侵略の開始を宣言する。 早速、迎撃に出たエリアルは地球よりも遥かに進んだ科学力・軍事力を持つ宇宙人に苦戦するが、降下兵による攻撃を辛くも撃退することに成功する。実はゲドー社は倒産寸前であり、地球侵略が会社を立て直す最後のチャンスであった。また、帝国からの報奨金は侵略にかける日数が多い程多く支給されるため、侵略もわざわざ日数をかけて攻撃も手加減をする必要があると同時に、経費削減の為にしばしば経理部長が侵略作戦に介入してくる。一方の地球側もARIELの活躍を政府にアピールしつつ地球の精一杯の科学技術を投入して防衛にあたるが、3人のパイロットのうち1人は報酬目当て、1人は専ら面白がって、いま1人は受験生で地球防衛どころではなく精神不安定なままにコックピットに押し込められ、いまいち本気になれない。かくして、やっつけ仕事な侵略行為と、これまたやっつけ仕事な防衛戦闘を繰り返すことになる。 そこへ宇宙の壊し屋「星壊し(スターブラスト)」セイバーやタイムトラベ(ブ)ラー、市場最大手の侵略企業の大艦隊や宇宙海賊、更にはハウザー艦長の姉などが現われ、宇宙人側でも様々な思惑が交差するようになり、地球もその中に巻き込まれていく。 物語の特徴として、巨大ロボットもの、侵略もの、スペースオペラをベースに、ファーストコンタクト、タイムトラベルなどのSF的な要素が盛り込まれており、また全52話の構成(TV番組の1年間4クールの放送話数)となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ARIEL」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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