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ASTRO-G : ウィキペディア日本語版
ASTRO-G
ASTRO-Gは、国際的な天体観測プロジェクトである宇宙VLBI計画「VSOP-2」で使用するために、日本の国立天文台 (NAOJ) と宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部 (JAXA/ISAS) が中心となって開発していた電波天文衛星である。開発の過程で、中核となる高精度展開アンテナの技術課題が明らかになり、費用と開発期間の超過が予想されることから、2011年にプロジェクトは中止された。
== 概要 ==
ASTROとは、Astronomyの略語であり、宇宙航空研究開発機構への改組前の組織であった宇宙科学研究所内の開発コードネームである。宇宙空間利用を行い、そこで天体観測などを行うプロジェクトの名称をASTROと呼び、太陽系内天体である惑星探査などのプロジェクトはPLANETと呼ぶ。なお、月探査計画は、内部審議によってSELENEと決まったため、SELENE計画と呼ぶ。最初のプロジェクトは、アルファベット順に決まり、軌道投入後に愛称が決定される。以前は、内部提案やプロジェクトマネージャーなどによって愛称が決定されてきたが、規模の大きなプロジェクトは公募によって愛称を定めるため、この衛星の愛称は決まっていない。
以前の「はるか」は、「はるか彼方の宇宙からの贈り物」の最初の文字を取って、「はるか」に決定された。地上で観測できる電波天文学観測限界(これは、ドーズ限界と呼ばれており、口径によって決まる)を超えた分解能を実現できる電波観測口径を実現できるためである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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