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AgF ( リダイレクト:フッ化銀(I) ) : ウィキペディア日本語版
フッ化銀(I)[ふっかぎん]

フッ化銀(I) (フッかぎん、silver(I) fluoride)はフッ素の化合物である。赤褐色の固体であるが、湿った空気に晒すことで黒色に変化する。融点は435℃〔Greenwood, N. N.; Earnshaw, A. ''Chemistry of the Elements''; Pergamon Press: Oxford, 1984.〕。他のハロゲン化銀とは異なり、水に非常に溶けやすく(水1Lに対して1.8kg以上〔)、アセトニトリルにもいくらか溶ける。炭酸銀フッ化水素酸から作られる。
:\rm Ag_2CO_3 + 2HF \longrightarrow 2AgF + H_2CO_3
フッ化銀(I) は、多重結合に対してフッ素を付加させる際に広く用いられている。たとえば、フッ素で置換されたアルケン
に対してアセトニトリル中でフッ化銀(I)を作用させると、有機銀誘導体が得られる〔Miller, W. T.; Burnard, R. J. "''syn''-7-Bromobenzonorbornadiene. Synthesis and solvolytic reactivity". ''J. Am. Chem. Soc.'' 1968, ''90'', 7367–7368. 〕。
:\rm R_FCF=CF_2 + AgF \longrightarrow R_FCF(CF_3)Ag
1価以外のフッ化銀も存在する(記事 フッ化銀 を参照のこと)。
== 参考文献 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フッ化銀(I)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Silver(I) fluoride 」があります。




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