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Alimta ( リダイレクト:ペメトレキセド ) : ウィキペディア日本語版
ペメトレキセド

ペメトレキセド(pemetrexed)は、抗がん剤の一種。分子構造のよく似た葉酸代謝を阻害することで細胞に傷害を与える医薬品(葉酸代謝拮抗剤)。点滴静注薬であり、主に悪性胸膜中皮腫および非小細胞肺癌に対する治療薬として使われる。イーライリリー・アンド・カンパニーにより開発され、2ナトリウム7水和物が商品名アリムタ (Alimta) として製造・販売されている。MTAと略される。開発コード名はLY231514。
ペメトレキセドナトリウム水和物は白色〜微黄色または黄緑色の凍結乾燥された結晶性の粉末であり、化学式は C20H19N5Na2O6・7H2O、分子量は597.49 g/molである。これを溶解して点滴静注で使用する。2004年2月5日米国食品医薬品局により悪性胸膜中皮腫への治療薬として米国で承認を受け、さらに2004年8月19日、非小細胞肺癌の治療薬として追加承認された〔FDA approval for pemetrexed disodium - National Cancer Institute 〕。その後、EU、オーストラリア、カナダ、タイ、シンガポール、中国、台湾等、多くの国で承認を受けた。
2006年6月26日、日本イーライリリーは本薬剤の製造販売承認を厚生労働省に申請した。厚生労働省はアリムタを薬事承認の優先審査の対象とし、2007年1月4日、悪性胸膜中皮腫治療薬〔日本においては、2005年6月、アスベスト(石綿)を使った水道管や建材を製造していたクボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の元従業員や工場周辺住民に高率に悪性中皮腫が発症していたことが判明し、悪性中皮腫とアスベストの関連や、悪性中皮腫が増加傾向にあることが一般に広く知られ社会問題となった。〕として製造販売承認した。同年1月19日、中央社会保険医療協議会は本薬剤を薬価基準収載し、アリムタ注射用 500 mg 1バイアルで240,649円と決定した。
== 概要(製剤) ==

*化合物名: L-Glutamic acid, ''N''-benzoyl]-, disodium salt, heptahydrate
*一般名: ペメトレキセド2ナトリウム7水和物
*略称: MTA
*化学式: C20H15N5Na2O6・7 H2O
*分子量: 597.49
*CAS登録番号:150399-23-8
*性状: 白色〜微黄色または黄緑色の凍結乾燥された結晶性の粉末。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ペメトレキセド」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pemetrexed 」があります。




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