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Anthy(アンシー)とは、LGPLでライセンスされたフリーな日本語入力システムである。 Anthy自体はかな漢字変換ソフトウェアであるため、文字入力にはuim、SCIM、iBus、Tamago、付属ユーティリティのanthy.elなどのインプットメソッドを用いる。またCannaやWnnと違いクライアントサーバモデルを採用せず、他のソフトウェアとのプロセス間通信はパイプによって行われている。 変換アルゴリズムにはA Discriminative Language Model with Pseudo-Negative SamplesとMemory Based Reasoningとビタビアルゴリズムを採用。漢字変換には、省メモリと高速化を図った独自のバイナリ形式辞書を使用するが、テキスト形式のCanna用辞書を扱うこともできる。漢字変換辞書はcannadicを流用しており、cannadicはAnthyのアーカイブに同梱されている。 IA-32 200MHzのCPUを搭載したマシンで、一文0.1秒前後、ヒープ消費がピークで200KiB以内、起動時の初期化は一瞬で完了するという条件で動作することを想定〔http://srad.jp/~tabatee/journal/407854/〕しており、ソースコードはほぼPOSIXに準拠。そのため、ほとんどのUNIXライクなOSでの使用が可能である。ZETAやMicrosoft Windowsにも移植されている。 Anthyのバージョニング規則は、バージョン番号が''9026''の場合、Anthyの開発が始まってから90ヶ月と26日目であることを示している。''9100''のように、下2桁が''00''のバージョン番号がつけられたものは、それが安定版であることを示しており、ソフトウェア保守の際には''9100a''のように末尾にアルファベットがつけられる。 名前の由来はアニメーション作品『少女革命ウテナ』の副主人公・姫宮アンシーから。 == 歴史 == 2000年5月19日に京都大学を中心に活動しているコンピュータサークルである京大マイコンクラブ内のProject Hekeにて開発が始まる。 その後、IPAの平成13年度未踏ソフトウェア創造事業として採択される。採択期間中の2001年7月に開発版がリリースされ、2001年11月にα版がリリースされた。 採択期間終了後も活発に開発が継続されていたが、2007年10月29日現在では、主要開発者による開発は終了されている〔 を参照〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Anthy」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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