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BABIP ( リダイレクト:BABIP (野球) ) : ウィキペディア日本語版
BABIP (野球)
BABIP(Batting Average on Balls In Play バビップ、ビーエービーアイピー〔)は、1990年代末にボロス・マクラッケンが提唱した野球における成績評価項目のひとつ。日本語では「インプレー打率」と訳されるが、ここでの「インプレー」はグラウンド内に飛んだ場合を示し、実際のインプレーとはやや異なる意味を持つ。
*BABIP = (安打-本塁打)÷(打数-奪三振-本塁打+犠飛)
== 概要 ==
BABIPは本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合を示し、(本塁打以外の安打)÷(本塁打、ファール、犠打以外の打球)で算出される。投手のBABIPを見る場合、分母に犠打を加える場合もある。長期間でのBABIPの数値は投手のタイプに関わらずほぼ差がないことが証明されており、平均値(年代によって差はあるが、約.300前後を推移)を大きく外れた場合は運や味方野手の守備力が作用していると考えられる。
一般に選手の好不調が実力に起因しているか否かの判断基準に用いられる事が多い。
BABIP発見の契機となったのは、1999年のグレッグ・マダックスケビン・ミルウッドの成績であった。同じチームであり守備や球場の条件がほぼ同じでありながら、この年のマダックスは防御率が例年より悪い3.57、ミルウッドは例年より良い2.68だった。
この年のマダックスのBABIP.324はナ・リーグで3番目に高く、ミルウッドのBABIP.235はナ・リーグで最も低い数値であった。翌年、ミルウッドは奪三振率がやや落ちたものの、BABIPが.290と平均に近づいたミルウッドの防御率は4.66までに悪化し、BABIPが.274だったマダックスの防御率は3.00に改善した。この例から、「インプレーになった打球がヒットになる確率は長期的に見ると投手によって差がつかず、投手は打球の結果をコントロールできない」という仮説が提唱された。すなわち、1999年のミルウッドの好成績は運に恵まれたためとされた。
この指標の提唱以前は「優れた投手は球種やストライクゾーンを使い分け、打たせて取るピッチングができる」という考え方が信じられていたため、マクラッケン自身も「この話をすると大抵『お前は頭がおかしい』という反応をいただく」という書き出しで説明を始め、セイバーメトリクスの始祖であるビル・ジェームズでさえ当初は疑った見方を持っていた。しかし研究の結果、年単位の奪三振率や与四球率が比較的安定している投手であってもBABIPにばらつきがあることが判明。後にマクラッケンは本塁打を除くインプレー打球がアウトになるか否かは投手の責任ではないとするDIPSを提唱した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「BABIP (野球)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Batting average on balls in play 」があります。




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