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BMP-T()は、ロシアの装甲戦闘車両である。 「BMP-T」とは「BoyevayaMashinaPodderzhki-Tankov(英語に翻訳すると"Tank Support Fighting Vehicle")の頭文字をとったもので、ロシア語で「戦車支援戦闘車」の意味である。 == 概要 == BMP-Tは、第一次チェチェン紛争の戦訓から、戦車に随伴して敵歩兵による対戦車攻撃から戦車を援護するための車両として開発され、旧式化に伴って予備兵器とされたT-72の車体を流用して砲塔を換装し、幾つかの装備を追加したものである。 機関砲および機銃による制圧射撃の他、自動擲弾発射機を用いた近接制圧によって敵歩兵を掃討し、堅固な建造物や掩蔽陣地に立て篭もる敵に対しては誘導ミサイルによる長距離からの正確な攻撃を可能としている。なお、車体内に歩兵を収容する能力はなく、「装甲兵員輸送車」もしくは「歩兵戦闘車」としての運用は不可能である。 ロシア連邦軍では機甲部隊にT-90と混成して装備する主力戦闘車両の一つとして、2005年から配備を開始した。 当初、ロシアも批准している「ヨーロッパ通常戦力条約」により、BMP-Tの予定数調達は不可能とされたが、ロシア国防省は「BMP-Tは戦車でも兵員輸送車でもなく、条約締結の時点で存在しなかった新カテゴリの兵器なので、同条約には規定されず、報告の義務も保有数の制限も無い」として予定通りの数を装備することを公言していた。しかし、ロシア連邦軍の機甲装備に対する方針の変化と予算面の問題から、2010年をもって調達は終了した。 その後、砲塔や車体の設計に改正を加えた同コンセプトの後継車両が開発されており、"BMPT-72 Terminator2"の名称で発表されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BMP-T」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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