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BT-42は、第二次世界大戦中にフィンランドが開発した自走砲(突撃砲)である。 敵軍であるソ連から鹵獲したBT-7快速戦車を改修し、その砲塔容積を広げてイギリス製のQF 4.5インチ榴弾砲を搭載した改装車両であり、一般にフィンランド軍内では「クリスティ突撃砲」と呼ばれた。 == 概要 == 1942年春、フィンランド国営工廠は内に新設される突撃砲部隊のための車両開発に着手し、ベース車体にはソ連製のBT-7が使われることになった。 BT-7は冬戦争から継続戦争初期にかけて多数が鹵獲され、1942年初めの時点でフィンランド軍は1935年型、1937年型合計で53輌を保有していた〔Esa Muikku, Jukka Purhonen,p191〕。ただし、同じく鹵獲したT-26軽戦車が継続戦争中盤にはフィンランド軍戦車部隊の主力として使われたのに対し、BT-7はそのままの状態ではごくわずかな数しか使われなかった〔特に、BT-7 1937年型のうち元の戦車型のままフィンランド軍部隊で使用されたのは、R-100号車1輌のみだった。Esa Muikku, Jukka Purhonen,p73〕。 BT-42のベースとしては、このように温存されていたBT-7のうち傾斜装甲の砲塔を持つ1937年型が使用された。改装に先立ち、BT-7の車体は修理とオーバーホールが行われた。改装第1号車であるR-702は1942年9月に部隊に送られて試験され、1943年2月までに全18両が完成した。 BT-42は旧式化した戦車と砲を組み合わせた廃品利用的色合いが濃く、性能的に到底満足のいくものではなかった。砲は分離薬筒式だったことから装填に時間が掛かるために発射速度が遅く、増積されたとはいえ狭い砲塔内での操作は困難だった。加えて砲の仰俯角と旋回のハンドルは片側にまとめられておらず、左右別々の操作員が担当するので、対戦車戦闘での素早い照準には不向きであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BT-42」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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