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BTA-6 : ウィキペディア日本語版
BTA-6

BTA-6 (, )は旧ソ連時代に建造された〔『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.1-34「反射望遠鏡が宇宙を開拓した」。〕ロシア連邦の口径6m〔の大型反射望遠鏡である。
1975年から1993年までの長期にわたり世界最大の望遠鏡だったものの、技術的その他の要因により充分な性能を発揮できなかった〔The 200-inch Hale Telescope 〕。それでもBTAの特徴的な設計はその後の大型望遠鏡に影響を与え、コンピュータ制御の経緯台式架台赤道儀式架台に取って代わった。
== 建設 ==
1960年11月〔にソビエト連邦科学アカデミー天文学評議会〔と望遠鏡建設委員会〔の合同会議が口径6mの大望遠鏡建設を決議した〔。この時の望遠鏡建設委員会長はアレクサンドル・ミハイロフであった〔。計画と建設はロモに一任された〔。
1964年〔にアメリカ合衆国とソビエト連邦の科学アカデミーの間で協定が成立〔し、設計主任のバグラート・K・イオアニッシァニ教授ら4人〔のソビエト連邦技術者がアメリカ合衆国を2ヶ月間訪問〔し、11月中旬の3日間ハーバード大学のスミソニアン天文台で〔赤道儀式架台と経緯台式架台の優劣〔、大型反射鏡の熱変形〔、望遠鏡のデジタル制御〔などについて合同の研究討論会を持った〔。
建設地はソビエト連邦内の16ヶ所を候補地として調査し、気象条件はアジア地域の方が良いことがわかったが、輸送の問題もあってゼレンチュクスカヤに近い標高2,100mのパツーコフ山に決定した〔。
鏡材はソビエト連邦で開発した低膨張ホウケイ酸ガラス〔であり、専用炉を設計〔し白金製の導管〔から型に流し込んで直径605cm〔、厚さ65cm〔、重量70t〔に鋳造、歪みを除去する焼なましには2年かかった〔。この両面を同心球面に磨き、メニスク型の一定厚とした〔。1968年に鏡材は完成し船舶でロモに輸送された〔。ロモでは恒温室を含む設備を新しく作った〔。
主鏡は1974年6月に完成〔し、テストでは入射光の61%が直径0.5の円内に収まり〔、91%が直径1秒に収まる〔と確認された。たわみによる弾性変形は4重の環状に配置された60ヶ所の支点で均等に支え、1/60波長以下になると推定された〔。この支持機構のため裏面に60個の穴を開けたために主鏡重量は42tとなった〔。
レニングラード(現サンクトペテルブルク)のロモ工場で完成した望遠鏡は船舶でロストフへ〔、さらに6台の40tトレーラーで天文台に運ばれた〔。1974年11月から試運転〔し、1975年12月に最初の星野写真を撮影〔、1977年1月から研究観測に入った〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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