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塩化ベリリウム(えんかベリリウム、beryllium chloride)は、化学式 BeCl2 で表されるベリリウムの塩化物である。 甘味を有する物質として知られているが、猛毒である。この性質のため、ベリリウムは当初グルシニウム(glucinium, ギリシア語で甘さを意味する glykys から)と呼ばれた。 == 製法 == 酸化ベリリウムあるいは水酸化ベリリウムを塩酸に溶解し濃縮すると四水和物が析出する〔。89℃以上では二水和物が析出する〔。 : BeO + 2 HCl + 3 H2O → BeCl2·4H2O : Be(OH)2 + 2 HCl + 2 H2O → BeCl2·4H2O 無水物は、高温で硫酸ベリリウムと炭素の混合物に塩素を反応させると得られる〔。 : BeSO4 + C + Cl2 → BeCl2 + SO2 + CO2 または酸化ベリリウムと炭素の混合物に塩素を反応させても得られる〔日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年〕。 : BeO + C + Cl2 → BeCl2 + CO : 2 BeO + C + 2 Cl2 → 2 BeCl2 + CO2 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塩化ベリリウム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Beryllium chloride 」があります。 スポンサード リンク
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