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Bogomips ( リダイレクト:BogoMips ) : ウィキペディア日本語版 | BogoMips BogoMips("bogus"=「いんちきの」+ MIPS)とは、Linuxカーネルのブート時にCPU速度をビジーループを使って非科学的に測定した結果である。その定義としてよく言われるのは「プロセッサが全く無駄な処理を1秒間に何百万回できるか」である〔エリック・レイモンドとジェフ・マッケンジーが1990年代初めごろインターネットで発言したが、起源は追跡不能。〕。 BogoMipsは、あるプロセッサがクロック周波数やキャッシュの有無から見て妥当な性能を示しているかを判断するのに使える。異なる種類のCPU間での性能比較には使えない。 == 歴史 == 1993年、ラルス・ビルゼニウスが comp.os.linux にLinuxカーネルにBogoMipsが導入された理由を次のように投稿している。
MIPSは Millions of Instructions Per Second(百万命令毎秒)の略だ。プロセッサの速度を求める手段である。そのような測定法の多くと同様、適切に利用されるより乱用されることが多い(異機種のコンピュータ間でMIPS値を正しく比較するのは非常に難しい)。
BogoMipsはリーナス自身の発案である。Linuxカーネル 0.99.11(1993年7月11日)はタイミングループを必要としていた(待ち時間が非常に短いのでループする以外のウェイト手段を採用できなかった)。タイミングループはプロセッサの処理速度の違いを較正しなければならない。そこでカーネルでブート時にビジーループを実際に回してみて、そのコンピュータがどの程度の速度かを測定することにした。"Bogo" は "bogus"(いんちきの)に由来し、それが一種のごまかしであることを意味している。BogoMipsの値はプロセッサ速度の一種の指標を与えるが、あまりにも非科学的なので BogoMips 以外に呼び様がない。
ブート時にその値を表示する理由は2つある。第一にそのコンピュータのキャッシュや加速手段が正しく機能しているかをチェックするのに使える。第二にリーナスはこのニュースを聞いて混乱している人々を見かけたときにくすくす笑うのが大好きである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BogoMips」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 BogoMips 」があります。
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