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ブルガダ症候群(ブルガダしょうこうぐん、)は、1992年にスペイン人医師ペドロ・ブルガダとその兄弟が報告した心疾患〔Brugada, P.; Brugada, J. (1992). "Right bundle branch block, persistent ST segment elevation and sudden cardiac death: a distinct clinical and electrocardiographic syndrome. A multicenter report." ''J. Am. Coll. Cardiol.'' 20(6):1391–6. PMID 1309182〕で、疾病名は最初の報告者名に由来する。ブルガーダ症候群とも呼ばれる。 == 概要 == 心筋梗塞、狭心症、心不全等の所見が認められないのに心室細動を生じる疾患で、夜間に心室細動の発作を起こすことが多いとされている。多くの場合は一過性の心室細動を生じるだけで元々の正常な脈拍に戻り、一時的な症状で終わる。しかし、希に重篤な不整脈である心室細動により失神し、死に至る場合がある〔ブルガダ症候群/QT延長症候群/突然死症候群 岡山大学循環器内科〕。心室細動の他に発作性心房細動を来すこともある。失神や心停止蘇生や心室細動の既往歴のある群と、全く症状を有しない群に分けられ、それぞれ、症候性ブルガダ症候群(有症候群)と、無症候性ブルガダ症候群(無症候群)に分類される。 また、発作を起こす危険性の高い人を確実に見分ける検査方法は確立されていないが、他の心疾患のような運動制限は不要である。 心室細動の発作がいつ起こるかわからないため、体内植込み型除細動器(ICD)の利用が多くなってきている。しかし、ICDは電磁波によって不適切作動の危険性もあり、社会的な環境保全が待たれる。また、電子調理器、盗難防止用電子ゲート、大型のジェネレーターなどが不適切作動を誘発する恐れがある。 現在無症状であっても45歳以下の突然死の家族歴、失神発作、夜間苦悶様呼吸(発作性夜間呼吸困難)の既往歴を有する場合は、当該疾病を疑い精密検査をすべきであるとの見解もある〔ブルガダ型心電図を呈した症例の検討(健康診断時の対応) 産業衛生学雑誌 Vol.47 (2005) No.1 P33-39〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブルガダ症候群」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Brugada syndrome 」があります。 スポンサード リンク
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