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リゼルグ酸アミド(リゼルグさんアミド、d-lysergic acid amide:略称LSA)は、アルカロイドの一種で、向精神作用をもつ幻覚剤の一つである。エルジン(Ergine)とも呼ばれる。リゼルグ酸アミドは、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)と科学的に近い構造をもつ。向精神薬としての効力は、LSDの5~10%である〔。 LSAは、LSDを合成したことで有名な科学者のアルバート・ホフマンが1930年代に行ったLSDを合成する研究の際に合成していた物質である。LSAは、南メキシコの原住民が儀式に使用するリベア・コリボサ(またはスネーク・プラント)という学名のヒルガオの種子に含まれ、この種子はアステカの言葉ではオロリウキと呼ばれる。LSAは、1959年にアルバート・ホフマンによってオロリウキから分離された。 ほかのヒルガオでは、俗にハワイアン・ベイビーウッドローズと呼ばれるアサガオにも含まれている〔レスター・グリンスプーン、ジェームズ・B. バカラー 『サイケデリック・ドラッグ-向精神物質の科学と文化』 杵渕幸子訳、妙木浩之訳、工作舎、2000年。ISBN 978-4875023210。32頁。''Psychedelic Drugs Reconsidered'', 1979.〕。ソライロアサガオにも含まれ、ヘブンリー・ブルー、パーリー・ゲート、フライング・ソーサーといった品種に含まれている〔。種子を粉末にして飲料に混ぜて飲むことでLSDと同様の体験が起こるが、副作用として吐き気や下痢を伴う〔。LSDを100mg相当に換算する場合、オロリウキの種子では10個、ハワイアン・ウッドローズの種子では4~8個とされる〔。 また、LSAは地中海のエレウシス周辺の池に生息する麦角菌にも含まれ〔「LSDの父吠える A・ホフマン」遠藤徹訳『ユリイカ』 1995年12月、72-80頁。〕、1960年にホフマンがオーストラリアのシドニーで開催された国際純正・応用化学連合(IUPAC)でこの発見について発表した際には、原始的な菌種と植物というかけ離れた科に含まれることから、はじめはその発表が信用されなかったという経緯がある。 また、1992年12月号の『』誌にて、アメリカ大陸に原生する雑草の'(スリーピー・グラス)からもリゼルグ酸アミドは発見されたことが記され、この植物に共生する菌がリゼルグ酸アミドを産生し、共に進化してきたために種子の状態から菌は共生している。(スリーピー・グラス)からもリゼルグ酸アミドは発見されたことが記され、この植物に共生する菌がリゼルグ酸アミドを産生し、共に進化してきたために種子の状態から菌は共生している。 ==出典== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リゼルグ酸アミド」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ergine 」があります。 スポンサード リンク
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