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C16H20FN3O4 ( リダイレクト:リネゾリド ) : ウィキペディア日本語版 | リネゾリド
リネゾリド (linezolid) は抗生物質の一種で、バンコマイシンに対する薬剤耐性を獲得したバンコマイシン耐性腸球菌(Vancomycin-resistant Enterococci, VRE)および黄色ブドウ球菌 (Vancomycin-resistant Staphylococcus aureus, ]) に有効な新薬として登場した。オキサゾリジノン系合成抗菌剤という新系統の抗生物質であり、約20年ぶり(欧米では35年ぶり)に開発された新しい系統の抗菌薬である〔2014年8月改訂(第13版)「医薬品インタビューフォーム」日本病院薬剤師会のIF記載要領(1998年9月)に準拠して作成- オキサゾリジノン系合成抗菌剤 〕。 == 概要 == リンコサミド系(クリンダマイシン)、ストレプトグラミン系と抗菌活性機序および抗菌スペクトルが類似しているため、同じグループに分類される。リボソームの50Sサブユニットに結合して細菌の蛋白合成を阻害することにより、菌の増殖を抑制する。 耐性獲得も緩やかとされるが、耐性菌の発現が予想されるため医療関係者からは安易な使用を避け適正使用が呼びかけられていた。しかし、2008年スペインのICUでアウトブレイクが発生した事が報告された〔世界初、リネゾリド耐性MRSAのアウトブレイクの詳細が明らかに 日経メディカルオンライン 記事:2010年6月18日〕、日本でもリネゾリド耐性を有するメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の出現が数多く報告されている〔小児科病棟から分離されたLinezolid 耐性Enterococcus faecalis の分子疫学解析 小児科病棟LZD 耐性腸球菌 感染症学雑誌 Vol.86 (2012) No.5 p.555-562〕〔Linezolid 耐性 Enterococcus faecium が検出された難治性後腹膜膿瘍の1症例 医療薬学 Vol.33 (2007) No.2 P125-131〕〔透析患者に発症したリネゾリド耐性メチシリン耐性黄色ブドウ球菌によるペースメーカーリード感染の 1 例 感染症学雑誌 Vol.86 (2012) No.6 p.778-783〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リネゾリド」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Linezolid 」があります。
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