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C20H28O4 ( リダイレクト:カルノシン酸 ) : ウィキペディア日本語版
カルノシン酸[かるのしんさん]

カルノシン酸(Carnosic acid)は、ローズマリーセージに含まれている天然のベンゼンジオールアビエタンのジテルペンである。ローズマリーやセージの乾燥葉には、1.5-2.5%のカルノシン酸が含まれている。カルノシン酸は、強力な抗酸化物質であり、紫外線UV-Aに対する皮膚細胞を保護(光保護)する薬効を有する。動物研究では、発癌に対する抑制作用が認められた。カルノシン酸は、食品における防腐剤酸化防止剤として使用され、非食品製品には例えば歯磨き粉、マウスウォッシュ、チューインガム(口臭の原因となる微生物に対する抗菌効果を持つ)またはスキンケア製品として使用される。
カルノシン酸には記憶力を改善する作用、神経細胞の維持に重要な役割を果たす神経成長因子の生成を高める効果があることも報告されている〔Carnosic acid, a component of rosemary (Rosmarinus officinalis L.), promotes synthesis of nerve growth factor in T98G human glioblastoma cells. Biol Pharm Bull. 2003 Nov;26(11):1620-2.〕。軽度のアルツハイマー型痴呆症患者に対しては症状が改善する可能性のある報告〔アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性 日本痴呆学会誌第19巻第1号〕がされている。カルノシン酸やカルノソールには、生体防御機構を活性化させる作用があり、解毒作用を高める〔Regulation of heme oxygenase-1 expression through the phosphatidylinositol 3-kinase/Akt pathway and the Nrf2 transcription factor in response to the antioxidant phytochemical carnosol. J Biol Chem. 2004 Mar 5;279(10):8919-29. Epub 2003 Dec 19〕。カルノシン酸はNrf2(NFE2L2)を強力に活性化することが示されている〔Carnosic acid, a catechol-type electrophilic compound, protects neurons both in vitro and in vivo through activation of the Keap1/Nrf2 pathway via S-alkylation of targeted cysteines on Keap1. J Neurochem. 2008 Feb;104(4):1116-31. Epub 2007 Nov 6.〕〔Role of Nrf2 and p62/ZIP in the neurite outgrowth by carnosic acid in PC12h cells. J Biochem. 2010 Jan;147(1):73-81. doi: 10.1093/jb/mvp149. Epub 2009 Sep 17.〕。
==脚注==




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Carnosic acid 」があります。




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