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CBHD(シービーエッチディ、China Blue High Definition)とは、2007年9月に清華大学のOptical Memory National Engineering Research Center (OMNERC) によって発表された光ディスク規格のひとつ。発表当初はCH-DVD (China High Definition DVD)と呼称されていた。対応機器を3波長化することで従来のCDやDVDも使用できる。 2008年2月19日、HD DVD陣営の中心である東芝が全面的な撤退を発表したため、Blu-ray DiscがDVDの次世代光ディスク規格として実質的な世界標準となった。しかし、中国ではEVDなどかねてより中国独自の知的財産となり得る規格を模索しており、東芝のHD DVD撤退後の2008年3月にCH-DVDをCBHDに改称し、中国市場を中心に普及を推進している。 == 概要 == CBHDはHD DVDやBlu-ray Discと同様にハイビジョン放送時代に対応するために開発されたディスクメディアの規格である。CBHDに使われるディスクメディアはCDやDVD同様、直径12cm、厚さ1.2mmのポリカーボネート製で、読み取りに使われる半導体レーザーは、CDやDVDの場合よりも波長の短い波長405nmの青紫色レーザーである。これにより記録層が高密度化され、大容量が確保されている。詳細はHD DVDやBlu-ray Discの項目を参照。 CBHDはHD DVDの物理規格に別の記録方式を乗せたもので、DVDフォーラムが当時の中国側の団体CHDA(China High-Definition DVD Industry Association)にライセンス供与し、最終的にCHDAが規格として作成した。規格の策定や製品化には東芝の技術供与やHD DVDを牽引してきた技術者の転籍が寄与しており、まったくの独自開発というわけではない。 HD DVDとの主な違いは変調方式、ビデオ圧縮とコピープロテクションなどである。これらの違いにより国外の特許に対する使用料支払いの削減とともに、中国として著作権侵害に強く対応できるとしている。尚、コピープロテクションでは独自のプロテクションの他に、HD DVDやブルーレイと同じAACS(Advanced Access Content System)の技術を用いることも可能となっている。実際、初期に導入されたものはAACS対応である。 CBHDの策定団体は当初CHDAであったが、赤色レーザを使った中国独自規格であるNVDが発売〔NVDの販売開始 現地報道(中国語)〕され、次世代DVDとして中国規格が2つ存在する事態となり、政府主導で2つの策定団体を統合する形でCHDIAが設立された。 CBHDのライセンスはBOC(Beijing Optical Consulting Co., Ltd)が行っている。 2009年5月にはプレイヤーの出荷が始まり、10月には国外への進出が報じられたが、TCL製プレイヤーの内部は以前東芝から発売されたHD DVDプレイヤーの転用であることが指摘されている。 しかし実際には、プレイヤーは普及することはなく、たとえばワーナーブラザーズは2010年までに映画ソフトを細々と発売するにとどまった。〔黒歴史だった中華プレーヤーがオンライン対応で華開いた? 山谷剛史の「アジアIT小話」 ASCII.jp 2013年07月25日)〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CBHD」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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