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CL-154級軽巡洋艦 (CL-154 class light cruiser) は、アメリカ海軍の軽巡洋艦の艦級。 第二次世界大戦中に6隻〔日本で一般に流通している資料(世界の艦船、等)では、ウースター級軽巡洋艦の5番艦以降、とされており、通説として流布しているが、アメリカ海軍の計画では、全くの別級として扱われている。〕が計画されたが、大戦の終結前にキャンセルされた。主武装は12.7cm54口径両用砲連装6基。 ==概要== 第二次世界大戦では防空巡洋艦という艦種が著しく発展したが、アメリカ海軍では、新型の47口径6インチ両用砲Mk16を搭載し、重巡洋艦並みに大型化したウースター級軽巡洋艦を設計、建造する一方、有力な防空巡洋艦であったアトランタ級軽巡洋艦の直接の後継として、新型の5インチ54口径砲を搭載する本級が計画された。 最初の計画は、1942年6月末の海軍装備局からの提案であった。建造中のオークランド級軽巡洋艦(アトランタ級第2グループ)の船体に、5インチ54口径砲の試験搭載を提案したものであった。同連装砲塔の搭載基数は4基または5基が想定されていた。しかし、この案は一旦取り下げられた。1944年春に、海軍将官会議で、ジュノー級軽巡洋艦(アトランタ級第3グループ)の後続艦として、防空艦の検討が再開された。その際に、ジュノー級の追加建造が検討されたが、ジュノー級で既に重心降下や重量軽減の努力が相当程度なされたにもかかわらず、更なる重量軽減のための再設計が必要とされていた。一方、アレン・M・サムナー級駆逐艦やギアリング級駆逐艦の両用砲火力が、2隻でジュノー級と同等となるに至り、コストと被害時の戦力保持の観点からは駆逐艦2隻の方が有利であると考えられたため、ジュノー級の建造は魅力に乏しいと判断されていた。一方、キング海軍作戦部長は、レーダーや機銃に代表される重量増加で速度が低下した巡洋艦や駆逐艦の速度に不満で、空母機動部隊の護衛に必要な35ノットの速力を持つ艦の建造を強く要求した。海軍造船局は、ジュノー級を35ノット化したもの〔弾片防御を始めとする防御重量、機銃搭載弾薬量等を大幅に削り、また、機関出力を強化、高速化した。〕と、5インチ54口径砲を搭載し、新規に若干大型化した船体を設計した案、をそれぞれ複数提示し、結果、5インチ54口径砲新船体設計案が採用された。搭載武装の数、配置等の調整を経て、最終的に6隻の建造が計画され、ハルナンバーも割り当てられ、1945年度の建造計画に組み込まれたが、1945年3月に、ルーズベルト大統領により、本級の建造提案は却下され、未起工のままキャンセルされた。 その後、5月にフォレスタル海軍長官が、大戦の戦訓を取り入れた新規の艦艇設計実施を指示し、その中に、本級の再設計も含まれた。しかし、検討を進める中で、本級は、後にミッチャー級駆逐艦となる無防御艦、及び重巡洋艦や戦艦船体を基本とした重防御艦と比較して、艦隊防空艦としては費用対効果が悪いとして、SCB(Ship Characteristic Board)番号の付与は見送られ、以後の計画は打ち切られた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CL-154級軽巡洋艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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