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COFDM ( リダイレクト:直交周波数分割多重方式 ) : ウィキペディア日本語版
直交周波数分割多重方式[ちょっこうしゅうはすうぶんかつたじゅうほうしき]

直交周波数分割多重方式(ちょっこうしゅうはすうぶんかつたじゅうほうしき、、OFDM)は、デジタル変調の一種である。 (COFDM) とは実質的に同一である。フランスのCentre Commun d'Etudes de Télévision et de Télécommunications(放送通信研究所、略称CCETT)で次世代携帯電話通信用に開発された。
== 概要 ==

データを多数の搬送波(サブキャリア)に乗せるのでマルチキャリア変調に属する。これらのサブキャリアは互いに直交しているため、普通は周波数軸上で重なりが生じる程に密に並べられるにも関わらず、従来の周波数分割多重化方式 (FDM) と異なり、互いに干渉しない利点がある。サブキャリアは高速フーリエ変換 (FFT) アルゴリズムを用いて効率的に区別できる。
OFDMは広帯域デジタル通信において、無線/有線の区別を問わず広く使われている。具体的な応用としてデジタルテレビや放送、ブロードバンドインターネット接続が挙げられる。
各々のサブキャリアは直交振幅変調 (QAM) 等の従来通りの方式で、低シンボルレートで変調される。この段階でのデータレートは、同じ帯域幅のシングルキャリア変調と比較すると同程度である。では主要な長所は何かと言うと、複雑なフィルタ回路なしでも悪い伝送路(チャネル)状況に対応できる点である。具体的には長い銅線による高周波の減衰、マルチパスによる狭帯域干渉や周波数選択性(フェージング)等に強い。OFDMは、高速の変調を受けた単一の広帯域幅信号ではなく、ゆっくりとした変調を受けた多数の狭帯域幅信号を使っているとみなせる。このためチャネルのイコライザーは簡易で済む。
シンボルレートが低いおかげでシンボル間のガードインターバルが利用できるため、時間軸上での拡散への対処や、符号間干渉 (ISI) の除去が可能になる。さらにシングルキャリアネットワークの構成が容易になる利点もある。これは遠距離にある複数の送信機からの信号同士が強め合うように重ね合わせることができるためである(従来の方式では信号同士が干渉で妨げ合うのが普通だった。)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「直交周波数分割多重方式」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Orthogonal frequency-division multiplexing 」があります。




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